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2023年4月25日(火)

北陸新幹線 延伸 着工の条件ない

環境壊し地元負担増大

参院委で倉林議員

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(写真)質問する倉林明子議員=24日、参院行監委

 日本共産党の倉林明子議員は24日、参院行政監視委員会で、巨額の事業費が見込まれる北陸新幹線の敦賀―新大阪間延伸計画に不安を抱える地元住民らの声を尊重するよう要求しました。現行計画は、京都の地下に掘るトンネルによる地下水や断層への影響も懸念されています。

 倉林氏は、現在建設中の金沢―敦賀間の総事業費が1兆7000億円にのぼり、当初見込みより43%も増加し、敦賀―新大阪間の延伸部分にあてはめれば3兆~4兆円にも膨れ上がると想定されると指摘しました。

 また、着工5条件の一つの費用対効果や安定的な財源見通しは確保されているのかと質問。古川康国土交通政務官は「着工する際に確認する」と繰り返し、具体的な回答はありませんでした。

 倉林氏は、想定ルートの新駅予定地の地元首長から、地元負担で「市がつぶれてしまう」との意見が上がっていると紹介。「環境アセスメントさえできていない」「着工の条件はないことを認めるべきだ」と迫り、「京都の住民の圧倒的な声は、環境破壊と地元負担を増大させる北陸新幹線より、在来線の利便性の向上だ」と主張しました。


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