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2023年4月16日(日)

研究者の雇用安定を

吉良氏、雇い止め容認を批判

参院文科委

写真

(写真)質問する吉良よし子議員=13日、参院文科委

 日本共産党の吉良よし子議員は13日、参院文教科学委員会で、研究機関での雇い止め問題について質問しました。

 吉良氏は、理化学研究所(理研)などの研究機関が3月末、ストライキなどの最中に強行した雇い止めに言及。研究者の使い捨てだと国際的にも注視されているとして、何人が雇い止めにあったのかと質問。文科省は把握しておらず、今後調査すると答えました。

 吉良氏は、理研では小型サルのマーモセットを唯一扱える技師が2人とも雇い止めにあい、研究継続が危ぶまれていると指摘。文科省が通知で紹介している理研の新たな人事制度では雇い止めが止まらないと批判し、雇い止めを容認するのかと迫りました。

 永岡桂子文科相は「無期転換ルールの適用を意図的に避ける目的で雇い止めを行うことは、労働契約法上の趣旨に照らして望ましくない」と答えるにとどまりました。吉良氏は、「望ましくないと言いながら(雇い止めを)容認する理研の事例(人事制度)を紹介しては説得力がない」と批判しました。

 吉良氏は、研究職は不安定な職業となり、研究者を目指す若者が減り海外に流出しているとして、今こそ研究者の雇用安定性を高める方向にかじを切るべきだと主張しました。


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