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2023年3月14日(火)

安心して住み、働きつづけられる北海道を

北海道議・札幌市議選 志位委員長訴え

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(写真)志位和夫委員長の訴えを聞く人たち=12日、札幌市中央区

 目前に迫った統一地方選に向け、日本共産党北海道委員会は12日、札幌市内で志位和夫委員長を迎えた演説会を開催しました。志位氏は、北海道議選、札幌市議選で勝利・躍進し、道知事選、札幌市長選でも勝利しようと力強く訴え。会場は3階席まで参加者があふれ、声援と熱気に包まれました。

 きばた秀男札幌市長予定候補、宮川じゅん道議予定候補、千葉なおこ札幌市議予定候補が決意を表明しました。

 志位氏は、北海道の日本共産党議員団の抜群の働きについて、三つの値打ちを語りました。

 第1は、住民の声を議会に届け、住民の声で政治を前に動かす素晴らしい働きです。

 志位氏は、党道議団は前回選挙で後退し交渉会派の権利を失ったが、1人あたり質問回数では断トツ1位だと指摘し、「中身もすごい」と強調。自民・公明両党が「改憲を求める意見書」を強行しようとした際には、1時間以上に及ぶ大質問で自民党の言い分を打ち破り、反対討論では、“1万回改憲を提案されようとも、1万1回目も発言し、道民と力を合わせて阻む”という大演説を行ったと語りました。

 「行き過ぎた校則の改善」でも力を発揮し、道立高校191校の校則を独自に調査して議会で是正を求め、「地毛証明の提出」「ツーブロックの禁止」をなくし、女子の制服の「スラックス導入」も実現したと語りました。

 第2は、安心して住み、働きつづけることができる北海道をつくる働きです。志位氏は、医療・鉄道・農業という北海道が直面する三つの大問題をあげました。

 医療の問題では、国の「地域医療構想」の大号令のもと道政が急性期病床削減を進める中、正面から反対しているのは共産党だけだと指摘。党道議団の粘り強い提案により、出産にかかる交通費・宿泊費などを半額補助する制度が実現したと強調しました。

 鉄道の問題では、道内で鉄路の廃止が強行される中で、根本には、分割・民営化が破綻するもとで、先頭になって廃止を推進する国の責任があると指摘。日本共産党が昨年12月に発表した提言では、国が路線維持のために緊急の財政支援を行うよう提案していると紹介しました。同時に、道知事や自民党などが「廃線やむなし」の姿勢のもとで、党道議団は国とJRの責任を厳しくただし、道民の声を代弁していると語りました。

 農業と酪農の問題では、餌代の急騰に生乳価格が見合わず悲鳴があがる一方で、岸田政権は乳牛の淘汰(とうた)に1頭15万円を支給する「対策」を推進していると批判。国が飼料価格の高騰分を直接補てんせよと訴えました。その上で、党道議団が道独自の直接支援策を繰り返し求め、第一歩だが実現していることを紹介し、“北海道農業の守り手”として大奮闘している仕事ぶりを示しました。

 第3は、無駄なプロジェクトはやめ、大切な税金はいのちと暮らし最優先に使わせる働きです。

 志位氏は、札幌冬季五輪招致について、(1)東京五輪をめぐる底なしの疑惑(2)北海道市民の多数が招致に反対(3)巨額の市民負担―の三つの大問題を指摘。「オール与党」は、党市議団が提出した招致の是非を問う住民投票条例を否決し、「住民投票を求める請願」も反対・不採決にしたと告発し、「日本共産党を伸ばして冬季五輪招致はきっぱり取りやめにしましょう」と訴えました。

 志位氏は、「岸田政権の大軍拡を許していいかは、統一地方選の大争点です」と述べ、大軍拡に正面から対決する日本共産党が果たしている役割について語りました。

 志位氏は、岸田政権の大軍拡の実態と危険性を丁寧に告発。全国約300の自衛隊施設を核兵器などによる攻撃にも耐えられるよう「地下化」する計画が進められていると指摘し、「北海道内では50もの施設が対象になっており、その多くが市街地に隣接しています。仮に自衛隊が生き残っても住民は大被害です」と批判しました。

 志位氏は、日本共産党が掲げる「平和の対案」を力説するとともに、「日本の政治を救う」共産党の歴史的役割を強調。さらに、一部大手メディアなどによる新たな反共キャンペーンに反論し、「『反共は戦争前夜の声』、これが歴史の教訓です。北海道が生んだ小林多喜二は1933年に、野呂栄太郎は34年に弾圧で命を落とし、その後にやってきたのが太平洋戦争です。日本を再び『戦争前夜』にしてはなりません。共産党勝利という回答を示しましょう」と訴えました。

 最後に志位氏は、「130%の党」づくりに向け、統一地方選挙までの「中間目標」として、北海道では党員1776人、日刊紙1249人、日曜版6965人の前進が必要だとして「強く大きな党をつくって選挙にかつためにどうかご協力を」と呼びかけました。

きばた・宮川・千葉氏訴え

 きばた秀男札幌市長予定候補は、札幌五輪招致や総工費1500億円もの大型公共事業の中止、自衛隊への個人情報提供など札幌市政の問題に触れ、「憲法を生かし、戦争への道にきっぱりと反対する市長」として、「住民に寄り添い、希望をある市政にしたい」と訴えました。

 宮川じゅん道議予定候補(現)は、「今度の統一地方選が各自治体の選挙であるとともに、国政を変える選挙」と強調し、岸田政権の大軍拡路線は国民生活を破壊すると批判。「平和と憲法、人権を守るために、党を大きくしてください」と訴えました。

 千葉なおこ市議予定候補(現)は、「10区12予定候補を市議会に送ってください」と強調。「市議会がオール与党体制となって大型都市開発に前のめりになる一方、社会保障は政令市で最低レベル」と指摘し、「定数1減の南区でも議席を守り抜く」と決意を表明しました。


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