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2023年3月6日(月)

長野県議選 過去最高8議席以上、推薦1議席獲得へ

「現場主義」で県政動かす

自公独占へ共産落とし狙う

 長野県議選(総定数57)で日本共産党は、「信州の政治の流れを変える」ため10人(推薦1人含む)の候補者を擁立、大激戦を勝ち抜き過去最高となる8議席以上、推薦1議席の獲得へ奮闘しています。(山本健二)


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(写真)県党旗びらきで決意を語る(正面左から)和田あき子、山口のりひさ、両角友成、高村京子、もうり栄子、ふじおか義英、熊谷みか、しばた憲子、瀬戸じゅん、小林きみお(無所属、共産党推薦)の各県議予定候補=1月6日、長野市

 長野県政は、共産党以外のすべての政党会派が阿部守一知事を支える「オール与党」です。4期目の阿部知事は、自公主導の「国いいなり」県政を運営。新型コロナ対策は国の補助金の範囲内、消費税減税を求める声に背を向け続けています。

 共産党は「オール与党」議会の下、県民に不可欠な役割を果たしています。福祉医療給付の対象が限定されていた精神障がい手帳2級の人への医療費助成が、一昨年8月から全診療科に拡大。約15年間、党県議団が県議会で当事者の声を粘り強く届けた成果でした。

 台風19号による千曲川決壊(19年10月)の後、被災住民の声を背負い「越水しても決壊しないよう堤防の強化を」と県に迫りました。国会でも武田良介参院議員(当時)の追及で、国がコンクリートなどで覆う「被覆型堤防」の検討を約束。国をも動かしました。

工事の検証要求

 党県議団の原動力は、徹底した「現場主義」です。リニア新幹線問題では、16年の県内工事着工以前から9回にわたり沿線10自治体を調査。22回の本会議質問で盛り土の危険性を指摘し、相次ぐトンネル工事事故の検証などを求めました。

 自民党などは国保税の負担軽減、敵基地攻撃能力保有・大軍拡を推進する「安保3文書」閣議決定の撤回を求める意見書などを否決。共産党は他会派との一致点を地道に探り、独自に提出した米価下落対策、加齢性難聴への公的補助を求める意見書を全会一致の可決にこぎつけました。

 2月28日発表の県民世論調査で、統一地方選投票の際に候補者と統一協会との関係を「大いに考慮する」「ある程度考慮する」の回答が合わせて79%に上りました。党県委員会などの調査で21人(現20、元1)の県議に教団との関与が判明。うち18人が自民党です。

 県内の共産党は「大軍拡反対を貫く共産党か、大軍拡推進の自民・公明・維新か」「統一協会と接点を持った候補か、教団の反社会的活動とたたかう県議か」との対決構図を示し選挙勝利、党づくりに尽力しています。

元気出ると励み

 選挙区は、どこも争いが激化しています。共産党が現有2議席を持つ長野市・上水内郡区(定数11)は現職10人、新人6人が出馬表明。初の2議席を狙う公明党は共産党支持者宅への訪問で切り崩しに躍起となり、維新も街宣に精力的です。

 2月19日、長野市篠ノ井地域で和田あき子予定候補=現=押し上げに23人が、106人と対話しました。学校給食費無償化を求める署名を持参すると、自民党支持の青年が「岸田さんはいいと思わない」と協力。支部員らは「皆でやると元気が出る」と励みにしています。

 豊野支部は山口のりひさ予定候補=現=勝利へ、認知症の夫と暮らす党員が自宅で介護しながら電話かけ。入党対象者を見つけるなど、党を励ましています。

 両角友成予定候補=現=が立つ松本市・東筑摩郡区(定数7)は3議席を狙う自民や公明に加え維新、参政の新人も争う3人はみ出しの激戦。共産党は新入党員が早速街頭宣伝で力を発揮し、街宣が苦手の支部員もマイクを握るなど「130%の党」づくりの中で変化が生まれています。

 上田市・小県郡区(定数4)は現職、新人3人ずつの争い。議席の「自公独占」へ高村京子予定候補=現=の追い落としが狙われています。

 党上小更埴地区委員会は「党員拡大の日常化」に挑戦しています。神川地域の支部の「つどい」(2月26日)に参加した2人に早速入党を呼びかけ。入党には至りませんでしたが再度話し合いの期日を設け、粘り強く取り組んでいます。


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