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2023年2月7日(火)

きょうの潮流

 〈勝たせたき党あるゆえに雨衝(つ)きて卒寿に近き身を起(た)たせゆく〉。昨年、90歳になった歌人の奈良達雄さんが最近、新しく冊子をつくりました。「党と党活動を詠(うた)う」と題して▼〈寝むずかる児(こ)の髪優しく撫(な)でし手がいま入党の決意を記す〉。奈良さんが地元の茨城県古河市で共産党に入ったのは25歳のとき。まだ地方にも党が分裂した傷痕が残っていた頃でした。そこからさまざまな苦労をのりこえ、党とともに成長してきたといいます▼〈新らしき同志を迎え帰り来るわが胸にのみ灯のともる路地〉。うまずたゆまず続けてきた党の活動。そのなかで社会変革をめざす仲間を得たときの喜びを込めた歌です▼〈こもごもに冬の党史を綴(つづ)りゆく或(あ)る者は杖(つえ)に身を持たせつつ〉。いま全党がとりくんでいる「130%の党」づくりにも、自分にできることがあればと歌や手紙を通して訴えています。若い人を励ましながら、かれらの思いにも耳を傾けて▼いまや反戦平和の党の真骨頂を発揮するとき。中央から全支部にあてた手紙には、みずからの初心やこれまでの活動を重ねた返信が届いています。以前のようには動けないが電話で対話している、孫を戦争に行かせないために支部の力を合わせてがんばりたい―▼〈自(おの)ずから気迫伝わる指揮せんと本紙十二部一気に増やす〉。党の歌人後援会代表世話人でもある奈良さんは、生きているかぎり、党と社会進歩のあゆみを歌に詠みたいと。〈目標遂げて虫の音の降る夜を帰る想(おも)い百万の党に馳(は)せつつ〉


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