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2023年1月31日(火)

知りたい聞きたい

党首の選び方どう考える?

党の統一と団結を大事に

 Q 最近、知人から「共産党は党員の直接投票による党首選挙をやらないの?」と聞かれました。どう考えたらいいでしょう?


 A 政党は自覚的結社ですから、党首の選び方は、各党それぞれです。日本共産党の場合、大会で決めた方針と一体で、その実践の先頭に立つ中央委員を選挙し、その中央委員会で党首(幹部会委員長)を選出します。それらの選挙では、自薦も他薦も自由で、民主的な選挙で党首を選んでいます。

 なぜ、こういうやり方を採用しているかといえば、なにより党の統一と団結を大事にしているからです。党の統一と団結は、党が国民に対する責任を果たすうえで、きわめて重要です。

 かつて、共産党は旧ソ連や中国の干渉と結びついて党が分裂したつらい体験をしたことがあります。これを「50年問題」といいます。その痛苦の体験から、「党内に派閥・分派はつくらない」(党規約第3条)ことを党を形づくる大事な原則にしました。党首を党員の直接投票で選ぶやり方は、この原則と相いれないのです。

 党員の直接投票によって党首を選出することになれば、どうしても多数派をつくるための活動を認めざるを得ません。他党をみても、各候補を応援する選対がつくられ、出陣式や“票読み”など議員・党員への多数派づくりを競います。いわば派閥・分派づくりを奨励することになるのです。

 共産党の党首の選び方が話題になったインターネットテレビ「ABEMA」の番組(16日放映)では、タレントのパックンことパトリック・ハーランさんが「共産党はずっと健在な党ではあるんです。もしかしたら、いまのやり方がその健在さの元になっているかもしれない。変える必要、ほかの党のまねをする必要ないんじゃないか」「やっぱり(党員の直接投票による党首選挙は)他の党でみられている分裂のシナリオだと思う」と語っていました。(2023・1・31)


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