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2023年1月12日(木)

F35 エンジン納品停止

米国防総省、墜落事故受け

 昨年暮れに米海兵隊F35Bステルス戦闘機が米国内で起こした墜落事故を受けて、米国防総省は同系統機のエンジンの納品を停止したことが、11日までに米国海軍協会のニュースなどでわかりました。

 事故は昨年12月15日(現地時間)にテキサス州フォートワースの海軍飛行場で発生。ネット上に、ホバリングしながら垂直着陸をしようとしていたF35Bが、着地後にバウンドし、前方に傾いて滑走路に墜落する動画が公表されています。

 米国海軍協会のニュースによると、F35戦闘機に使用されているプラット・アンド・ホイットニー社製F135エンジンについて、国防総省は昨年12月27日から納品を停止。米軍のF35開発部門は声明で、停止期間は決定しておらず「最初に事故の根本原因の分析と調査を完了する必要がある」としていました。

 F35Bは下方に向けられる機体尾部エンジンノズルと操縦席後方の上昇用ファンでホバリングや垂直着陸を可能にしています。事故ではこのシステムのバランスが崩れ、操縦不能となった可能性があります。

 日本国内では岩国基地(山口県岩国市)に米海兵隊が32機を配備。自衛隊も空母化する「いずも」型護衛艦に搭載を予定し昨年12月の防衛力整備計画では25機の整備を計画しています。

 岩国平和委員会の吉岡光則事務局長は「岩国では昨年、F35Bの垂直着陸帯が2カ所に増えました。海兵隊の侵略に都合のいい兵器として、短距離離陸・垂直着陸するという無理な飛び方が危険性を伴います。爆音もひどく、この両面で住民に被害をもたらしています。こんな危険な部隊はいなくなってほしい」と話しています。


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