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2023年1月1日(日)

光熱費高 生活直撃

都庁前食料配布に644人

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(写真)配布にむけて食料の袋づめ作業をするボランティアのスタッフたち=31日、東京都新宿区

 「困りごとがある方、一緒に考えまーす」―。生活困窮者を支援する民間団体「新宿ごはんプラス」は31日、東京都庁前(新宿区)で食料などの配布と生活・医療相談会をしました。過去最多と並ぶ644人に食料を渡しました。

 都庁の長いビル影がさす中、スタッフがレトルトのごはんやカレー、バナナやミカンが入った袋と、入浴券や食事券を配りました。

 練馬区から20歳の息子と来た50代の女性は「物価高で年末年始にお金が足りなくなるので来た。お弁当屋のアルバイトで月8万円ないくらい。高くなった光熱費でお金がなくなってしまうことが多くて…」といいます。

 野宿生活の男性(72)は「野宿を始めて5、6年。年金が月5万円は少なすぎる。家に住んで自立したいけど仕事がない。もうちょっと若ければいいが」と話しました。

 新宿区内の女性(60)は「食料支援に並ぶのは最近になってから。生活保護を受けているけどきつい。電気代が高くなり、支払うとお金がほとんどない。来月末の支給まで苦しい」と語りました。

 相談会には79人が並びました。日本共産党の谷川智行・党都委員会新型コロナウイルス対策本部長(医師)が相談に応じました。

 2歳の息子を連れた30代の女性は、「元夫のドメスティックバイオレンス(配偶者間暴力)から避難したが、元夫に離婚の取り消しと面会交流を求める調停を裁判所に起こされた。対応を相談したくて来たが、聞いてもらってよかった」とのべました。


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