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2022年12月20日(火)

ドイツ労組 アマゾン労働者に呼びかけ

賃上げへストを

 ドイツの統一サービス産業労組(ベルディ)は18日、オンライン通販最大手アマゾンの配送センターで働く組合員や労働者に向けて、賃金引き上げや多忙な時期の特別手当の付与、労働条件の改善を求めるストライキを、クリスマス前に実施するよう呼びかけました。(桑野白馬)


 ベルディは声明で「激しいクリスマス商戦で、従業員が肉体的な限界まで自分を追い込まなければならない時にこそ賃上げが必要だ」と強調。莫大(ばくだい)な利益をあげるアマゾン本社に対し「同僚は激怒している」として「反社会的行為」を改めるよう迫りました。

 また、本社が莫大な利益をあげる一方で、エネルギー価格や物価高騰に見合った賃上げが行われていないと指摘。祝日やイベント日にも手当が支払われないとして、全国7カ所の配送センターで交互にストを実施すると表明しました。

 アマゾンは、配送センターの労働者に対し、労組の承認やドイツの大企業であれば当然求められる産業別労働協約の締結も拒否。労組は2013年以来、これらを承認するよう求めてストを実施してきました。

 ベルディによると、配送センターに勤める労働者の年収は、労働協約を結ぶ同じ産業分野の従業員より数千ユーロ低いとの試算が出ています。


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