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2022年12月5日(月)

統一地方選 共産党議席の値打ち

山形 2議席確保で県政前へ

自民党と統一協会の癒着を追及

 来年3月31日告示の山形県議選(総定数43)で、日本共産党は、山形市区(定数9)で渡辺ゆり子県議の議席引き継ぎに挑戦する新人の石川渉予定候補(48)と、鶴岡市区(定数5)で3選をめざす関とおる県議(62)の勝利で現有の2議席確保をめざします。吉村美栄子知事がすすめてきた県民の命と暮らしを守る県政の積極的な面を評価し、さらに前にすすめるとともに、問題点については率直に指摘し対案を示してきた党県議団は大事な役割を担っています。(山形県・佐藤誠一)


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(写真)関とおる予定候補=現 鶴岡市区(定数5)

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(写真)石川渉予定候補=新 山形市区(定数9)

県民と共同・提案力生かす

 党県議団は、吉村県政のコロナ禍での全国に誇れる県独自の支援策や、物価高騰が続く中での命と暮らしを守る施策について県民との共同と提案力を生かして前へと押しすすめる上で、大きな役割を果たしました。一方、税金の不正使用を許さずに県議会のチェック機能を果たし、自民党と統一協会との癒着関係を断つように追及してきたことは他党にない特筆すべき活動です。

 党山形県委員会は9月の記者会見で、自民党県連幹事長・県議らが統一協会に関与していたことを告発。全容を明らかにして関係を断つことを求めました。党県議団は県に対して、統一協会が県の外郭団体の賛助会員になっていると指摘。今後いかなる関与もしないことを求めました。地元メディアでも大きく取り上げられました。

支援策求める

 コロナ対策支援では、党県議団は数次にわたり県独自の支援策を求めました。県は学生へのコメ支給の支援とともに、国の支援対象から外れた児童関係施設職員(保育所・幼稚園・学童保育・児童養護施設など)約1万3千人を対象に県独自に5万円の慰労金支給、ひとり親世帯に3万円の応援金支給、生理用品を県立高校などに配置、医療機関への支援金支給、保健師の7人増員を実現しました。

 福祉灯油は、2013年度から県民の声と党地方議員団の活動との連携によって毎年継続して実施(県と市町村合わせて5千円)。県は9月の補正予算で今年限りの特別支援として県がさらに2500円を拡充し、山形市・鶴岡市をはじめ各自治体も県の拡充に伴い増額し、合計1世帯当たり1万円の支給を実現しました。

 党県議団と県労連は最低賃金引き上げと、都市と地方の格差縮小を政府に求めることを提案。吉村知事は政府への要望書に盛り込み提出しました。さらに、非正規労働者の正社員化と賃上げ支援金制度を実現しました。

 自民党の元県議会議長が長年にわたって政務活動費を不正に受け取っていた問題を重視し、党県議団は議長に刑事告発をするように申し入れました。しかし、議会として告発するという態度は示さなかったため、独自に告発を行い、元議長は執行猶予付きの有罪判決が確定しました。

 党県議団は1人80万円もかかる海外視察については参加せず、廃止を求め続けています。

 県議会の民主的運営については、一般質問・予算特別委員会の4年間26回分の質問機会が、自民党と県政クラブに余分に配分されていることを問題視。党県議団はその不公平な取り扱いの是正を求めています。

 「誰もが安心して暮らせる社会にしてほしい」との声に応え、日本共産党から国政選挙6回、山形市長選に挑戦してきた石川予定候補。渡辺ゆり子県議の宝の議席を受け継ぐと表明し、岸田政権のコロナ禍・物価高騰への無為無策、「国葬」強行、統一協会との癒着ぶりを追及するとともに、国の悪政から県民の命、暮らしを守る防波堤となる県政をめざします。

 石川予定候補と同じ地域に住む渡辺県議は「石川予定候補はまじめで誠実、論戦力があり、試され済みの政治家です。暮らし・福祉を守り、県政・県議会をチェックし、ジェンダー平等をすすめるため、議会に必要な人です」と太鼓判を押します。

 「日本国憲法の平和主義は、戦争への深い反省と恒久平和の願いに基づいて基本原理として取り入れられたもので、将来の世代につないでいかなければならない」という吉村知事の答弁を引き出した関県議は、戦争法廃止・9条改憲反対などの平和を守る運動に全力投球し、県内での市民と野党の共闘を推進する上で大きな役割を果たしてきました。

必ず勝利する

 関県議は、19年6月に起きた山形県沖地震の際に、高橋千鶴子衆院議員とともに被災地を調査。経済的にたいへんな高齢者などへ県独自の支援を要望し、県による温泉地域への宿泊割引制度実現や、瓦屋根などが破損した一部損壊家屋に県と市による瓦屋根修繕事業を実現させました。

 関県議と同じ小学校区に住む男性(73)は「1967年に小竹輝弥さんが県党史上初の党議席を獲得して以来、4年間を除く52年間守ってきた議席を失うわけにはいかない。必ず勝利したい」と決意を語りました。

 選挙情勢は両選挙区ともに少数激戦の様相。自民党県政への逆戻りを許さず、吉村県政をさらに前進させるために党の2議席は不可欠です。

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(写真)山形県に対して統一協会との関係を断つよう要請する(左から)関とおる、渡辺ゆり子の両県議=9月6日、県庁


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