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2022年11月28日(月)

統一地方選 共産党議席の値打ち

福井唯一の野党 再選必ず

請願紹介9割 住民運動の先頭に

 来年3月31日告示(4月9日投票)される福井県議選で、日本共産党は、県民の命と暮らしを守る命綱の議席として役割を果たしてきた、福井市区(定数12)選出の、さとう正雄県議(63)の再選に全力をあげています。(福井県・山内巧)


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(写真)さとう正雄県議予定候補=現 福井市区(定数12)

原発推進県政変える議席

 福井県議会(定数37、欠員3)は自民・公明が8割を占め、野党は共産党だけです。

 本州で、原発の運転を認めている唯一の県であり、県議会です。「福島のような事故が起きたら…」。立地自治体の住民の不安は切実です。

 原発を推進する岸田政権は、安倍・菅政権さえ言えなかった新増設の方針を示し、運転期間の上限をなくす議論まで進めています。

 廃止されていない原発8基の老朽化が進む県内で、運転開始から40年を超えた老朽原発が国内で初めて再稼働しています。関西電力美浜3号です。

 昨年の県議会で、40年超えの、美浜3号、高浜1、2号の運転延長を認めるか審議された際、県内外から反対・慎重意見の請願が59件提出されました。紹介議員はすべて、さとう県議です。不採択とする自民、公明を厳しく批判しました。

 さとう県議は街頭演説で呼びかけます。

 「原発に不安を感じる、みなさんの声を届ける太いパイプである私を引き続き押し上げてください。異常な原発推進政治を転換する意思を統一地方選挙で示そうではありませんか」

癒着を許さず

 反社会的カルト集団である統一協会と政界の癒着に斬り込むのも、さとう県議1人です。統一協会関連団体の集会に祝電を送っていた杉本達治知事は、さとう県議の追及に、「今後関係をもたない」と答弁しました。さとう県議は大森哲男議長に県議の調査も申し入れました。その結果、統一協会関連団体と接点があった現職が3人いることや、現職1人と元職2人が政務活動費を使って集会などに参加していたことが公式に明らかになりました。いずれも自民党ですが、党として名前は明かしません。霊感商法や高額献金などで家庭崩壊までする被害者がいるのに、反省は見られません。

 さとう県議と同じ福井市区には統一協会関連団体のイベントに参加した自民党県議が少なくとも2人いることがわかってきました。

 さとう県議は、癒着の一掃と、被害者救済に全力をあげます。

交渉の窓口に

 さとう県議がずっと心がけてきたのは▽県民運動との連携▽県交渉の窓口▽制度改善―の三つです。

 当選1期目は、1000億円もの空港拡張計画に対し、「福井空港問題を考える会」と力を合わせ、経済界までが反対して中止に追い込みました。

 再来年に金沢―敦賀間が開業される北陸新幹線問題では、国とJRが「フリーゲージトレイン」(新幹線と在来線両方の線路を走行できる電車)計画に失敗し、乗客全員が敦賀で乗り換えに。巨額の税金投入で新幹線は来ますが、特急の利便性は下がります。さとう県議が現行特急の存続を求めて「北陸新幹線福井延伸と在来線を考える会」とともに運動を進め、一時は県議会でも全会一致で特急存続の意見書を可決しました。JR西日本が拒否しました。

 県交渉の窓口としても、県内の党市町議と年1回交渉に取り組むほか、新日本婦人の会や農民連、民医連など各分野の声を県庁に届ける窓口となって奮闘してきました。最近の交渉でも、県の担当者が農民連の要望を受けて収入保険への補助制度をつくったと回答する成果を上げました。

 2019年6月議会以降、審査された請願の9割近くは、さとう県議が紹介議員になったものです。75歳以上医療費窓口負担の2倍化に中止を求める請願や、消費税の5%減税を求める請願に賛成したのは、さとう県議1人でした。

 県内では、子ども医療費が医療機関窓口で無料化(自己負担部分を除く)されています。県が窓口無料化の方針を初めて示したのは17年2月、さとう県議ら日本共産党県委員会が予算要望した席でした。初表明の場が党県委員会の予算要望の場になったのも、新婦人や社保協などと粘り強く続けてきた運動の反映です。

 県はさらに3年後、助成対象を中学3年生まで拡充。これを機に、市町でも拡充が相次ぎ、現在では、池田町以外の16市町で18歳や20歳に広がっています。

現場から発信

 さとう県議は常に運動の現場に身を置きます。福島原発事故が発生した11年から続けられている「原発ゼロをめざす市民行進」、安保法制が強行成立した15年からの「戦争する国づくり反対!総がかりアクション」の運動など、現場で、いっしょに声を上げ続けています。

 原発問題住民運動県連絡会の林広員事務局長は「毎回の行動で常に先頭に立って頑張ってもらっています。県幹部との交渉ができるのも、さとうさんあってこそです。かけがえのない議席です」と期待を寄せます。

 福井市区は2人はみ出しの少数激戦の様相です。さとう県議は過去に1回落選、当選した5回のうち3回は最下位当選でした。なんとしても議席を守り抜き、県政を変え、自民党政治を終わらせるために奮闘しています。

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(写真)原発ゼロをめざして行進する、さとう県議(左端)


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