しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年11月16日(水)

戦前回帰を許すな

国家の学問支配反対 教科書ネットなど集会

 子どもと教科書全国ネット21と「慰安婦」問題解決オール連帯ネットワークの共催で15日、第2回「国家が教育と学問を支配した歴史を繰り返すな!」院内集会が衆院第2議員会館で開かれました。戦史・紛争史研究家の山崎雅弘さんが、今も続く戦前回帰の背景について講演。同集会はオンラインでも開催されました。

 山崎氏は安倍晋三元首相の死後も、政府が大日本帝国時代の権威主義を目指す憲法改正に固執し、国民の「独立した個人」としての人権を尊重せず国家や家族への帰属意識を植え付ける方向で教育行政に介入しており「基本的な安倍政権の戦前回帰の流れは変わってない」と批判しました。

 また、ロシアのウクライナ侵略について、プーチン政権がナチスと今のウクライナを重ねるプロパガンダを国民に広げたと指摘。「戦争の準備段階として歴史教育が行われる。自国の都合の悪い歴史を教えない教育方針は非常に危険だという実例が今のロシアだ」と述べました。

 教科書ネットの鈴木敏夫事務局長が、新しい教科書への攻撃として、政府が高校教科書の日本軍「慰安婦」についての記述などを訂正させたと説明。「子どもの歴史認識形成に高校時代は重要な時期。高校の教科書から慰安婦や強制連行の記述を一掃し、歴史認識を変えさせる狙いだ」と話しました。

 連帯ネットワークの坪川宏子さんは、「慰安婦問題の現状報告」と題して、慰安婦に関する教科書の記述の変化や、慰安婦問題に対する世界の動き、政府の対応の現状を紹介しました。

 日本共産党と立憲民主党の国会議員が参加。共産党からは宮本岳志衆院議員、畑野君枝前衆院議員が参加しました。


pageup