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2022年11月15日(火)

京都 大山崎町長・町議選

共産党町議団長 朝子直美さん手記

住民が主体の運動展開 実績伝え勝利につなぐ

 京都府大山崎町長・町議選(10月16日投開票)をふりかえった日本共産党の朝子直美町議団長の手記を紹介します。


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 京都府大山崎町は、総面積5・97平方キロメートルと府内で一番小さな町で、1万6千人が暮らしています。先月行われた町長選で、日本共産党が参加する「民主町政の会」支持の前川光町長が、返り咲きを狙う相手候補(自民、公明、国民、連合推薦)に大差をつけて再選。同時に行われた町議選では、得票目標を超える過去最高の得票数・率で、自民党の得票も上回り、党町議団が現有4議席を確保、議席占有率全国1位の33・33%を維持しました。

 自民党町政による国の政治の押し付けや住民不在の強引な町政への批判が広がり、2018年の前回選挙で、党町議団と保守系無所属議員との共同の発展、町立保育所廃園ストップを求める子育て世代などの無党派、保守層など広範な共同の力で前川町政は誕生しました。党町議団も1議席増を果たしました。

たたかいの連続

 その後の4年間は、要求実現を阻む自民党を中心とした勢力との激しいたたかいの連続でした。

 はじめの2年間は、議会では自民党が議長以下三役を拒否。共産党が議長を受けざるを得なかったため、裁決では与党5、野党6の構成となり、住民要求の主要施策予算が提案のたびに否決され、前川町政に実績をつくらせない策動が繰り返されました。

 党町議団・町委員会はこれらの実態を知らせるニュース、宣伝を強化。「民主町政の会」も中学校給食など住民要求早期実現を求める署名、ポスター掲示運動を展開しました。さらに子育て世代などの「学校給食を考える会」による住民向け学習会など、さまざまな住民主体の運動が展開されました。

 議員任期折り返し時の議会役選では、野党が議長辞任を認めないという暴挙で議会が空転しましたが、道理のない野党への批判が広がり、以後、野党は住民要求を阻むことができなくなりました。

 こうした粘り強い取り組みが今回の勝利につながりました。

期待感が生まれ

 選挙戦で私たちは、4年間の実績を分かりやすく打ち出すことに努力し、「住民不在の自民党町政への後戻りではなく、住民の声にもとづくまちづくりを進める現町政をもっと前に」と訴え、「そのためにも党4議席が必要」と、対話を進めました。

 「学校給食が自校方式になってよかった」「水道基本料金の免除は本当に助かった」「町政が身近になった」など、多くの方からのこれまでにない反応に驚き感動しました。町政を身近に感じ、伝えることで「実現できるのでは」との期待感が住民の中に生まれ、投票率も引き上げたのではないでしょうか。

 今回選挙を通して明らかになった共産党への期待と支持を、どの選挙でも支持してくれる積極的支持者に、また党員に迎えられるよう、頑張る決意です。


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