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2022年10月25日(火)

服部五段 相穴熊制す

将棋新人王戦 熱戦の決着 最終局へ

写真

(写真)対局後に検討する服部五段(左)と黒田五段。中央は、立ち会いの小阪八段=24日、大阪・関西将棋会館(峯松進撮影)

 将棋の黒田尭之(たかゆき)五段(26)の先勝で迎えた第53期新人王戦(しんぶん赤旗主催)の決勝三番勝負第2局が24日、大阪市福島区の関西将棋会館でおこなわれ、服部慎一郎五段(23)が126手で勝ち、対戦成績を1勝1敗のタイに戻し、決着を最終第3局に持ち込みました。第3局は11月1日(火)に同所でおこなわれます。

 本局は黒田五段の先手番。戦型は先手三間飛車・後手居飛車の対抗形で、42手まで玉の囲い合いで、互いに穴熊の堅陣に組みました。その後も駒組みが続き、48手目☖3三角を見た黒田五段が長考に沈みました。

 黒田五段の40分の長考で、☗4八飛から☗6三歩の垂らしに、服部五段が☖7三桂と攻め合いに出ると、局面は一気に激しくなります。

 角交換したうえ、互いに飛車の成り込みを見据えつつ対峙(たいじ)。黒田五段が67手目☗4一飛成から猛攻を開始すると、78手目の馬切りから服部五段が反撃。激しい攻め合いの末、最後は服部五段が先手穴熊を攻略しました。

 立ち会いの小阪昇八段(第9期新人王)は「先手の振り飛車がいいと思ったが、☖7三桂からの攻めから、どちらが優勢かわからなくなり、最後まで難しい将棋だった」と語りました。

 勝った服部五段は「軽率な仕掛けで苦しい時間が長かった。(星を)一つ戻せてよかった」と振り返り、黒田五段は「終盤まで互角以上と思っていた。次に勝った方が優勝。全力をつくしたい」と語りました。

棋譜


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