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2022年9月28日(水)

憲法 立て直す

国葬反対大行動 うずまく決意

民意は明白 不断の努力を 声上げよう

 27日の「安倍元首相の国葬反対 国会正門前大行動」では、劇作家や大学教授らが次々とスピーチしました。


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(写真)安倍晋三元首相の「国葬」に反対し、プラカードを掲げる人たち=27日、国会正門前

 前法政大学総長の田中優子さんは、国葬は大日本帝国憲法の遺物で、国会の軽視、国民無視、民主主義の破壊になるものだと指摘。日本国憲法が、民主主義と人権は不断の努力なしには実現できないとうたっていることを挙げ「時代錯誤した国葬をいったん認めて不断の努力を怠ったらファシズムの道だ」と強調しました。「国会で何が議論され、どのように無視されるのか、国民がどのように軽視されるのか、民主主義はどのように破壊されるのか、その兆候を私たちは見つけて、常にたたかっていかなければならない」と訴えました。

 劇作家の坂手洋二さんは「総理大臣が国葬をやると言ったらできてしまうのか。お葬式は終わった。みなさん、ここは怒ろう」と訴えました。

 著述業の栗田隆子さんは「カトリック信徒だからこそ政教分離すべきだ」と語りました。

 在日ビルマ市民労働組合会長のミン・スイさんは「日本がどんな民主主義なのか、ミャンマーを変えられるならと日本で学んだ。岸田政権は言葉では民主主義というが、中身は腐っている。日本の民主主義を取り戻すためにみなさんと一緒に頑張る」と訴えました。

 日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表の梁澄子(ヤン・チンジャ)さんは「岸田首相は安倍外交を継承・発展するといっているが、米国におもねり、アジア諸国を無視することが本質だ」と批判しました。

 念仏者九条の会事務局長の小武正教(おだけ・しょうきょう)さんは、“安倍氏への追悼文”を講談調に話し、「平和憲法を私たちが立て直し、展開することで安倍氏ののろいを解く」と語りました。

 高千穂大学教授の五野井郁夫さんは、国葬には法的な根拠は全くなく、議会制民主主義を無視した状況は到底容認できないと批判し、民意は国葬反対、安倍氏には負の業績しかないと指摘。「権力が暴行を働いた時は私たちも国会前、日本中の路上に集い、今後も民主主義を守るために憲法の非暴力、平和主義を貫き、声を上げよう」と呼びかけました。

 フォークシンガーの小室等さんが歌を披露しました。


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