しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年9月27日(火)

記念講演の学習・討議、支部の決起を広げぬく――9月目標達成へ二つの「緊急行動」をよびかけます

9月26日 「特別期間」推進本部長代理 山下芳生

 山下芳生副委員長・「特別期間」推進本部長代理が、26日に党内通信を使っておこなった緊急の「訴え」は次の通りです。


写真

(写真)訴える山下芳生「特別期間」推進本部長代理=26日、党本部

 おはようございます。連日のご奮闘に心から敬意を表します。

 今日、緊急の訴えを行うのは、「特別期間」の成否がかかったこの9月、「特別期間」の第一課題である党員拡大、「赤旗」読者拡大で、何が何でも目標をやりきるためであります。

 現状は、3連休までのとりくみから推計すると、入党の働きかけで8月の3倍以上、入党申し込みで2倍、日刊紙拡大で同程度、日曜版拡大で1・2倍ほどであり、8月と比べればみなさんの頑張りが変化をつくっています。とくに根幹である党員拡大は、党創立100周年記念講演が何よりの力になり、入党の働きかけ数でも、入党の申し込み数でも、一昨年の「党員拡大を中心とする特別月間」以降では、最高のテンポとなっています。最も力のいる党員拡大のとりくみで変化をつくりつつあることは重要であり、この変化を全県・全地区、全支部に広げるなら、党員でも読者でも前進をかちとるチャンスは間違いなくつくりだしています。

 しかし同時に、私たちの活動の基準は9月目標に置かなければなりません。党員拡大では、毎月1万人に入党を働きかけ、1千人の入党者を迎え、党員現勢で前進に転じる。読者拡大では、第28回党大会時回復にむけた見るべき前進をかちとり、少なくとも8月後退分を取り戻す――この基準に照らせば、全党のとりくみの到達には、なお大きなギャップがあることを率直にお伝えしなければなりません。

 そこでみなさんに訴えたい。残る6日間は、ひとえに、党勢拡大に力を集中していただきたい。

 ここで党員拡大、読者拡大の目標をやり遂げられるかどうかは、「特別期間」全体の成否にかかわるとともに、党創立100年という節目の年を、党づくりで後退から前進に転じる転換点にできるかどうかの重大な意義をもちます。そのことは直面する統一地方選挙の勝利、中間選挙勝利にとっても、新しい条件、新しい自信と確信を起こすことに必ずなります。

 すべての党機関の役員のみなさん。すべての地方議員・候補者のみなさん。すべての支部のみなさん。残る6日間、あらゆる力を集めて、党員拡大、読者拡大の9月目標をやりぬくことを心から訴えます。

 具体的に二つの「緊急行動」をよびかけます。

党機関・議員団が緊急会議をもって、記念講演を学習・討議しよう

 第一は、党機関と地方議員団が緊急の会議をもって、党創立100周年記念講演会での志位和夫委員長の講演を学習・討議し、全支部・全党員への視聴・読了、党勢拡大の先頭に立つことであります。

 時間を惜しまず、党機関と地方議員団が、記念講演の学習・討議を行うことが、9月目標達成にとっても、「特別期間」のその後の運動の発展にとっても決定的に重要であることを、強く訴えたいと思います。

 21日の全国組織部長会議は、一人ひとりの組織部長が、記念講演をどう受け止めたか、この講演を今後の活動にどう生かすかについて、正面から時間をとって議論しました。そのことが、組織部長のみなさんの党への誇り、確信、党建設への決意を深いところから引き出し、意気高い意思統一ができました。こうした会議を、党機関と地方議員団で、時間を惜しまず、緊急に行うことを心から訴えます。組織部長会議では、若林義春党建設委員会責任者代理が、記念講演の理解を深めるうえで重要ないくつかの問題を発言しました。これは26日付の「赤旗」にも掲載しましたので、ぜひ活用していただきたいと思います。

 記念講演は、党勢拡大の推進力として絶大な力を発揮しています。

 この間、親との関係などで悩み、入党に踏みだせていなかったある大学院生は、記念講演を視聴し、「自己の信念を貫くことが極めて困難な時代にあって、宮本顕治と百合子の生き方は、模範となる生き方として語り継がれるべきであろう。次の100年に向けて、自己改革を遂げつつも、核心たる信念を貫く人々の集合体でありつづけることを心より願う。創立100周年、おめでとうございます」との感想を寄せてくれました。その後、改めて入党をよびかけられ、「自分はずっと外野で安全地帯から観察してきただけだという実感があり、ずるいなと引け目も感じていた」と語り、入党を申し込んだそうです。

 記念講演を聞いた全国の同志が、読者拡大に立ちあがっている経験も各地で生まれています。

 党機関、議員団が緊急の会議を開き、自らの党活動の決意になるまで記念講演を深め、力にしていこうではありませんか。

党勢拡大飛躍のカギ――支部の決起を4割、5割へと広げぬこう

 第二に、党勢拡大の飛躍のカギ――支部のたちあがり、働きかけと行動を広げぬくことであります。

 いま、党勢拡大の一番の悩みは、支部の立ちあがりを広げきれていないことにあります。党員拡大でいえば、この3連休のとりくみを経ても、入党の働きかけに踏み出した支部は1割に満たず、読者拡大の成果支部も2割に届いていません。

 9月2日の小池晃「特別期間」推進本部長の「訴え」が強調したように、入党の働きかけに踏み出す支部が、少なくとも4割、5割へと広がれば、目標である全国1万人に働きかけるような運動にできます。読者拡大でも、成果支部が4割、5割へと広がる運動になれば、大きな前進をかちとれます。ここに党勢拡大で突破すべき最大の問題点があります。

 その打開の力は、何よりも記念講演にあります。今度の記念講演は、そのまま党建設の決意と行動に結びつく講演となっています。記念講演を視聴することが、第6回中央委員会総会決定の支部での討議・具体化の意欲を後押しし、「わが支部の『特別期間』」「私の『特別期間』」にしていく力にもなります。2時間半という時間を惜しんではいけません。支部での学習・討議を最優先ですすめようではありませんか。どの支部でいつ記念講演を学習・討議するか、党機関が手のひらにのせ、日々推進しようではありませんか。

 同時に、この記念講演の支部での学習・討議と一体に、支部の入党の働きかけ、読者拡大の行動の組織を広げぬくことを訴えたい。党機関や支部指導部が、一般的に提起するだけでは進まないことは、党勢拡大の鉄則です。

 党員拡大で言えば、支部で6中総決定、党大会第二決議にもとづいて党員拡大を議論し、対象者を出し合い、「入党の話を聞いてほしい」と約束をとって働きかける、記念講演の視聴会・「集い」やお誘いの行動を組むところまで援助をつくすことが必要です。世代的継承も、青年・学生、労働者、真ん中世代の対象者を、党機関自身が握って、支部と一緒に働きかけることが必要です。

 読者拡大も、党員拡大の具体化ができれば自然にすすむわけではなく、読者拡大は読者拡大の独自の行動の組織がどうしても必要となります。日刊紙購読であたる対象、日曜版購読であたる対象を明確にして、目標達成に必要な段取りをとりきることが不可欠であります。

 こうした手だてを機関役員一人ひとりが、1日1日、自分はどこでどう打つのかを明確にして責任を果たしてこそ、入党働きかけに踏み出す支部を4割・5割へと広げることができるし、読者拡大成果支部を4割・5割へと広げることができます。

 記念講演の学習・討議と一体に、手だてをうちきれれば、飛躍は必ず起こせる。そのために党機関の責任を果たし切ろうではありませんか。

大激動の週――いまこそ日本共産党のがんばりどころ

 9月の最後の週は、日本の情勢が大激動する週ともなります。岸田内閣は、国民の圧倒的多数の声を無視して、27日に憲法違反の「国葬」を強行しようとしていますが、国民の怒りの声はますます高まらざるを得ないでしょう。

 憲法違反の「国葬」強行、統一協会と自民党議員の底知れない癒着、コロナ対応の無為無策、物価高騰への本格的対策の欠如――この“四つの大失政”によって、岸田政権の危機と行き詰まりはいよいよ深刻にならざるを得ないでしょう。

 記念講演が明らかにしたように、自民党政治と国民との矛盾が極限まで広がり、大局的に見れば新しい政治の「夜明け前」にあります。いまこそ日本共産党のがんばりどころではないでしょうか。やるべきことをやりぬいたら、大飛躍は必ずつくれる。

 今日からの6日間、全党の同志の“心を一つ”にした奮闘で、党員・読者拡大の目標を何がなんでも達成し、党建設で新たな歴史をひらくスタートの月にしようではありませんか。

 私たち中央委員会も、みなさんとともに、先頭に立ってがんばる決意を表明し、緊急の訴えとします。ともにがんばりましょう。


pageup