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2022年9月24日(土)

核禁条約に7カ国

新規署名・批准 国連で式典

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(写真)核兵器禁止条約の署名・批准の式典に参加した各国代表と中満泉国連軍縮担当上級代表(中央)=22日、ニューヨーク(島田峰隆撮影)

 【ニューヨーク=島田峰隆】ウクライナを侵略するロシアが核兵器で世界を威嚇し緊張が高まるなか、核兵器禁止条約に22日、新たに5カ国が署名し、2カ国が批准しました。国連総会が開かれているニューヨークの国連本部内では、7カ国の代表が参加して署名・批准の式典が開かれました。

 新たに署名したのはバルバドス、ブルキナファソ、赤道ギニア、ハイチ、シエラレオネ、批准したのはコンゴ(旧ザイール)、ドミニカ共和国です。これで署名国は91カ国、批准国は68カ国となりました。

 国連の中満泉軍縮担当上級代表(事務次長)は式典で「核兵器禁止条約への参加は核兵器のない世界という目標の達成へ力強いメッセージとなる」と述べて歓迎しました。

 国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のベアトリス・フィン事務局長は、今回の署名、批准は核兵器使用の現実的な危険に抗して行われたと強調。「核兵器を違法化し、悪の烙印(らくいん)を押すことがいま非常に求められている。現時点での条約強化は特に歓迎すべきことだ」と表明しました。

 1945年に米国が広島と長崎に投下した原子爆弾の原料となったウランは、当時ベルギー領だったコンゴにある鉱山で採掘されました。

 核兵器禁止条約の批准書を寄託したコンゴのジョセ・ンパンダ・カバング科学研究・技術革新相は本紙に対し、「コンゴは世界全体でウランが戦争ではなく平和目的に使われることを願っている。平和な世界で生きることは世界の誰もが共有している願いだ」と語りました。


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