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2022年9月19日(月)

住民移転 国補償ぜひ

山形・大江町 高橋議員に要望

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(写真)松田町長(右端)と懇談する(左へ)高橋、渡辺、石川、太田の各氏=14日、山形県大江町役場

 日本共産党の高橋千鶴子衆院議員は14日、山形県大江町役場を訪れ、松田清隆町長に8月3~4日にかけての豪雨災害にお見舞いを述べ、懇談しました。渡辺ゆり子県議、石川渉県議予定候補(山形市区)、太田陽子寒河江市議、太田俊男党県副委員長が同席しました。

 役場に程近い堤防未整備の百目木(どめき)地区は24時間累加雨量が92・5ミリの記録的豪雨で、重要文化的景観に選定されている湾曲した形状の最上川があふれ、12棟に浸水被害が発生しました。

 高橋議員は、船着き場があったり、川と暮らす文化的景観との調和ができればよいと思うが、2年前に続く災害で住民も堤防建設に合意したと聞く、と述べ、「しかし、移転費用がどうなるか、東日本大震災のときは買い取りと取得の差額に対する国の補填(ほてん)もあった」と話しました。

 松田町長は、1967年の羽越災害のときは「移転に伴う堤防整備の機運」はなかったが2020年の水害を機に文化的景観を損なうことのない堤防建設で約20世帯の住民が移転に合意していたことを紹介。「自己責任による移転にならないように国の財政支援を要望したい」と語りました。

 高橋議員らは、20年に続き浸水被害を受けた同地区の左沢(あてらざわ)温泉湯元旅館を経営する柏倉京子さん(67)を訪問。10月の再開をめざしつつも移転後は閉業を考えている柏倉さんは「住民は移転の補償額を口には出さないが、補償内容を早く聞きたいと思っており、それに見合った移転計画を考えている」と語りました。


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