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2022年8月23日(火)

巧妙な投稿「10分で」

「Dappi」裁判 不自然な会社説明

東京地裁

 野党やメディアの中傷を投稿で繰り返していた匿名のツイッターアカウント「Dappi」。組織的な関与が疑われているワンズクエスト社(東京都)に対し立憲民主党の杉尾秀哉参院議員らが損害賠償を求めた裁判の口頭弁論が22日、東京地裁(新谷祐子裁判長)でありました。ワンズ社側が、従業員の1人が私的に「10~20分の短時間で」他の従業員の目を盗んで投稿したと文書で主張したことが、閉廷後の同社側弁護士への取材でわかりました。

 会社としての投稿への関与を否定するほど、説明の不自然さが増しています。

 この裁判で杉尾氏側は、「Dappi」の投稿が平日の日中に集中し、終わったばかりの国会質問が短時間で字起こしされ投稿された点を指摘しています。この日、杉尾氏側代理人の福田健治弁護士は「10分から20分で投稿できるという主張は、国会を閲覧する時間を無視したもの。投稿は、国会を終日、見ないとできない内容だ」と述べました。

 ワンズ社は従来から、手の込んだ投稿が「1人の従業員による私的なもの」と主張。これに対し杉尾氏側は、就業時間に会社のパソコンで仕事と無関係な投稿をしているのに、周りの従業員が誰も気づかない不自然さを指摘しています。

 この日の口頭弁論で、杉尾氏側はワンズ社側にさらに情報を明らかにするよう求めました。閉廷後、ワンズ社側の代理人は、投稿は短時間で「できると思う」と記者らに答えました。


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