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2022年8月2日(火)

“憲法学び気付けた”

全私研閉会 高校生が経験交流

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(写真)全国私学夏季研究集会の最終日に開催された全国高校生交流集会で、活動経験を語り合った高校生ら=1日、長野県千曲市

 長野県千曲市で開催されていた第52回全国私学夏季研究集会は1日、2日間27分科会の討論を終え閉会しました。全私研に参加した高校生らが開催した「全国高校生交流集会」には約70人が集まり、三つの分科会に分かれて経験を交流しました。

 愛知県名古屋市の高校生らは、「誰もが教師に・誰もが生徒に」の考えを大切にした学びの祭典「愛知サマーセミナー」を開催し、憲法、LGBTQなど性的少数者、沖縄県の米軍基地など、社会を取り巻く問題を学習した経験を発表しました。

 2年の生徒(16)は、私学助成を求める権利が自分たちにあることや、平和を実現する重要性など、憲法を学んでさまざまなことに気が付いたと述べました。

 「価値観の多様性を認める社会づくりが、憲法の持つ基本的人権の尊重だと感じた。こうした学校での学習の先にある学びを、全国の高校生と深めたい」

 福井市の高校生(18)は、生徒会で校則改定の活動をした経験を発表しました。その高校に男女交際禁止の校則があったことは、入学前には知らなかったといいます。

 高校生は、「男女交際」がどういうものかも明確化されておらず、生徒の交流の幅が狭まってしまうと感じたと話しました。

 市役所や警察署で手続きをして街頭アンケートもしました。「町の人たちの声は優しく、高齢の方が『学校が生徒たちを校則で縛ることはおかしい』と言ってくれたり、違う学校の高校生たちからも『厳しすぎる』という意見が出た。外部の人と接する大切さを感じた」と述べ、10月の生徒総会で討論したいと語りました。


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