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2022年8月1日(月)

NPT再検討会議前に国際会議

「核なき世界へ 行動ただちに」

佐久間氏が被爆証言

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(写真)被爆証言し、核兵器廃絶を訴える佐久間氏(左)と通訳する日本原水協の土田弥生事務局次長=30日、ニューヨーク市内(加來恵子撮影)

NY市内

 【ニューヨーク=加來恵子】核不拡散条約(NPT)再検討会議を前にニューヨーク市内で30日、広島県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長は、ピースプラネット主催の国際会議で被爆体験を証言し、「核兵器のない世界に向けて頑張ろう」と呼びかけました。

 佐久間理事長は、1945年8月6日、生後9カ月の時に爆心地から約3キロの己斐町の自宅で母と被爆し、放射性物質を含む黒い雨に遭遇したと述べました。

 11歳と12歳の時、2カ月くらい学校を休み、肝臓と腎臓を患い、体がだるく子どもながらに死ぬのではないかと思ったことや、その後上京し、被爆後20年あまりを経ても被爆者に対する差別や偏見があることを感じ、広島へ帰ったことを語りました。

 NPT再検討会議の開催に触れ、とりわけ締約国が核軍縮交渉を誠実に行うと約束した第6条や、核兵器完全廃絶に向けた具体的措置を含む核軍備撤廃の「行動計画」に取り組むとした2010年再検討会議をはじめ「『核兵器のない世界の平和と安全』の実現に至るこれまでの全ての合意を再確認し、ただちに実行に踏み出すべきだ」と主張。再検討会議で、核兵器禁止条約を国連憲章とNPT履行を前進させる努力として認め「この条約への支持、署名、批准を検討することを求める」と述べ、世界の人々とともに核兵器のない世界をめざしともに頑張ろうと呼びかけました。

 29日、ニューヨーク市内で開かれた青年向けのイベントでも被爆証言をしました。


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