しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年7月21日(木)

「水害ここ7年で3回目」 抜本的な治水対策 必要

高橋・岩渕議員 豪雨被害を調査

宮城・大崎

写真

(写真)岩出山の旧有備館の土砂崩れの現場で市の職員から被害状況を聞く(右3人目から)高橋、岩渕議員ら=20日、宮城県大崎市

 15日から16日の記録的な豪雨で名蓋(なぶた)川の堤防が決壊した宮城県大崎市で20日、日本共産党の高橋千鶴子衆院議員と岩渕友参院議員が被害状況を調査しました。党市議団4人が案内し、宮城県議団3人とふなやま由美党県副委員長らが同行しました。

 国内でも有数の米どころの大崎市で、農地4000ヘクタール以上が冠水・浸水する被害が出ています。

 大崎市役所で伊藤康志大崎市長と懇談した高橋議員は、流域治水関連法の審議で、水害を何度も経験し対策も提案してきた大崎市の住民の声を紹介して、住民参加の必要性について大臣の答弁も取ったと報告。「すぐ必要な支援と長期的な支援、何が必要か一緒に知恵を出していきましょう」と話しました。

 伊藤市長は、過去の水害で決壊した渋井川、吉田川の整備が進む一方で、今回決壊した名蓋川(県管理河川)は手付かずだったと述べ、「大崎市は四方を川で囲まれており、水害はここ7年で3回目。近年の気候変動を前に抜本的な治水対策が必要です」と県と国による支援を求めました。

 市の担当者から、河川改修の迅速化へ国の支援、一般住宅設備の復旧への支援、農作物の助成金の要件緩和など要望が出されました。

 高橋議員らは名蓋川の決壊現場や、岩出山の景勝地・旧有備館の土砂崩れの現地を調査。李埣(すもぞね)地区で懇談した早坂利夫区長は、16日の豪雨時に党市議団が国土交通省の事務所と市に要請し、排水ポンプを4本配備したことで周辺の被害を最小限に食い止められたと話しました。


pageup