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2022年7月11日(月)

なんだっけ

保育士の配置基準って?

表

 Q 保育士の配置基準って?

 A 1948年に国が省令で定めた、保育所の運営・認可に必要な保育士数の最低基準です。4、5歳児は保育士1人に対しておおむね30人で、74年間変わっていません。2011年から都道府県など自治体が条例で基準を定める制度になりましたが、国の基準を下回ることはできません。

 Q 「おおむね」ってどういうこと?

 A 例えば1日11時間、週6日保育所を開けるために、4、5歳児34人に対して必要な保育士を計算すると1・1人となります。保育士は1人以上必要なので、2人配置すべきです。ところが「おおむね」となると、小数点以下は四捨五入するので保育士は1人でもよいことになります。「この人数で法律を守って働くことは不可能だ」という日本共産党の宮本徹衆院議員の指摘を、政府も否定できませんでした。保育の質を守るため、自治体や園は独自に約2倍の保育士を配置していますが、保育所運営費は国の最低基準をもとに計算するため、賃金が低くなります。

 Q どうしたら変えられる?

 A 政府は1歳児や4、5歳児の配置基準を引き上げる予定でしたが、「財源がない」と行っていません。「子どもたちにもう1人保育士を」と世論と運動が広がっています。配置基準改善と月8万円の賃上げを、国民の世論と運動で実現しましょう。

 (2022・7・11)


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