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2022年7月9日(土)

シリーズ語ろう!スポーツ政策

スポーツと平和

相互理解の役割重視

写真

(写真)東京ドーム前の「鎮魂の碑」

 軍事侵略を受けるウクライナ政府は3日、スポーツ選手や指導者ら89人が戦闘で亡くなったと発表しました。テニスのウィンブルドン選手権女子シングルスに出場した同国のレシア・ツレンコ選手は、「祖国で恐ろしいことが起きているのに、何もできない罪悪感もある」と自らも深く苦しむ心の内を明かし、賞金の一部を寄付することを公表しています。

 ロシアのウクライナ侵略は、戦争とスポーツが相いれないことを改めて示しました。日本共産党の政策では、「世界のスポーツ団体、選手から強い批判と『戦争やめよ』の声が広がっています。…一日も早く国連憲章違反の無法な侵略を終わらせることは、スポーツを愛する人々の共通の願い」としています。

都内に残る碑

 都内にある東京ドームの敷地に「鎮魂の碑」があります。第2次世界大戦で戦死したプロ野球選手を追悼するため1981年4月に建立されたものです。沢村栄治さん(巨人)や石丸進一さん(名古屋)ら76人の名が刻まれています。

 都内の国立競技場には「出陣学徒壮行の地」碑があります。43年10月、国立競技場の前身、明治神宮外苑競技場で「出陣学徒壮行会」が行われ、碑はその50周年を記念し建てられたものです。碑には「次代を担う内外の若き世代にこの歴史的事実を伝え、永遠の平和を祈念する」とあります。

戦争反対貫く

 戦争によってスポーツが抑圧され、多くの若い選手や学生の命が犠牲になった悲痛な歴史がここにあります。日本共産党は戦前の暗黒時代から政党では唯一、この侵略戦争に反対を貫きました。

 91年発表の党の政策はスポーツを、「人種、宗教、政治をこえた諸国民の相互理解を増進し、世界平和と国際親善に貢献する」としています。平和なくしてスポーツはありません。同時に世界の人々が互いに理解し合い、心をつなぐ役割があります。日本共産党はそうしたスポーツの価値を大切に考えています。


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