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2022年6月28日(火)

9条に基づく平和外交こそ

穀田氏 軍拡・核への傾斜批判

テレビ番組

 日本共産党の穀田恵二国対委員長は26日夕放送のBS朝日「激論!クロスファイア」で、参院選で焦点となっている外交・安全保障問題について各党出席者と議論しました。自民党、公明党、日本維新の会などから飛び出すロシアのウクライナ侵略を口実とした大軍拡発言を厳しく批判し、憲法9条に基づく外交努力こそ必要だと力説しました。

 公明党の岡本三成衆院議員は「防衛力強化へ予算増強も必要」だと主張。維新の足立康史政調会長は非核三原則、専守防衛、改憲を「タブーにしない」と語りました。

 穀田氏は、軍事的対応では平和は守れないと批判。東南アジア諸国連合(ASEAN)が実践している外交による平和構築の取り組みを東アジアでも追求すべきだとし「憲法9条がある日本だからこそ平和外交ができる」と強調しました。

 与党や維新が中国や北朝鮮の脅威をあおることに、穀田氏は「戦争が起きることを前提に考えるところに重大な問題がある。どう戦争を防ぐかが外交の知恵であり力だ」と指摘。自民党が掲げる軍事費2倍化にも、「財源も明らかでないうえ、(2倍化すれば)世界で3番目の軍事大国になる。憲法9条で戦力は持たないといった国が3番目なんてあり得るのか」と批判しました。

 一方、自民党の齋藤健衆院議員は「台湾有事は日本有事だ。そういう前提で日本の防衛をシミュレーションして予算を詰める」などと発言しました。

 穀田氏は、ウィーンで開かれた核兵器禁止条約締約国会議が、核抑止力論を厳しく批判する宣言を採択したことを紹介。「核共有」を議論すべきだという足立氏らの主張に「これほど危険な議論はない。核抑止力論は、いざとなったら核兵器を使うという議論だ。(ヒロシマ・ナガサキの)非人道的な惨状を繰り返すということだ」と断じました。


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