しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年5月24日(火)

観光船事故1カ月

安全管理甘さ 根本に

紙議員ら町長・漁師と懇談

北海道斜里町

写真

(写真)献花する紙氏(右から3人目)ら=22日、北海道斜里町

 北海道知床沖で発生した小型観光船「カズワン」の沈没から1カ月を前に、日本共産党の紙智子参院議員と佐々木とし子参院比例予定候補は22日、斜里町ウトロ港で行方不明者の捜索活動をした漁師の古坂彰彦氏から要望を聞きました。

 「あの日(4月23日)は、しけるとわかっていた」と古坂氏。安全管理の甘さが事故の根本にあると言います。

 海上保安庁の要請で9隻の漁船が9日間、捜索活動に従事。1隻に約10人が乗り込み、「うちらの海で何か起きれば出るのは当たり前」と燃油代を自己負担し、捜索に当たりました。「釣り船やカヤックが通信手段とする携帯電話のアンテナ設置を」と要望しました。

 紙氏は、観光船と地元漁師との日頃からの信頼関係が大事で、地域ごとのルールが必要と分かったと指摘。「事故を繰り返さないために、党国会議員団として力を尽くします」と応じました。

 紙氏は同日、斜里町役場ウトロ支所で馬場隆町長と懇談。観光船乗客の家族らに丁寧に対応してきた町長に敬意を表しました。

 「職員の9割が今回の事故に関わりました」と職員をねぎらった馬場氏。状況がそれぞれ違う被害者家族に向き合うとともに「町民が日常を取り戻せるようにしたい」と語りました。紙氏らは、町が設置した献花台に献花しました。宮内知英町議が同行しました。


pageup