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2022年5月5日(木)

きょうの潮流

 大型連休は楽しく過ごせていますか。新学期の疲れは癒やせましたか? 長引くコロナ下の我慢に加え、日々ロシアのウクライナ侵略の惨状を目にする子どもたち。心の健康が心配です▼「戦争でみんな死んじゃうの?」など不安を抱く子に、おとなはどう接したらいいか。日本ユニセフ協会が「対話のヒント」を紹介しています。印象に残ったのが、子どもの心配を受け止め、寄り添って話を聴くことの大切さです▼とにかく安心させようと「心配しなくても大丈夫だよ」と言いがちでした。しかしそれでは不安な気持ちを軽視することになってしまう。「心配になって当たり前。考えていることを聴かせて」という姿勢が大事だと気づかされました▼いつも笑顔で、とはいかないのが人生。ふと2015年公開のアメリカ映画「インサイド・ヘッド」を思い出しました。11歳の少女の頭の中を舞台に「ヨロコビ」「イカリ」など擬人化された五つの感情が少女を幸せにするべく奮闘する物語です▼その1人「カナシミ」は少女を悲しませてばかり。後ろ向きな行動に最初はイライラさせられますが、徐々にその存在の大切さに気づかされます。観客からは「つらい気持ちを押し殺さず悲しい時は泣くこと、マイナスの感情も人生には必要だというメッセージに感動した」などの感想が▼子どもの笑顔を守りたい。でも無理に笑わなくていい。不安な思いを受け止め見守り続けるおとなでありたい。それを保障する、おとなの心のゆとりも大切です。


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