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2022年4月10日(日)

なんだっけ

日銀の指し値オペって?

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(写真)日本銀行本店=東京都中央区

 Q 日銀の指し値オペってなに?

 A 日銀は金融機関を相手に資金を貸し付けたり、国債を売買したりして資金の供給や吸収を行い、金融市場を調節しています。これをオペレーション(公開市場操作)といい、「オペ」と略されます。

 指し値オペとは、金利上昇を抑えるために、日銀が日本国債を特定の利回りで無制限に買い入れる操作です。債券の価格が上がると利回りは下がるので、日銀が国債を大量に買い入れて需給をひっ迫させることで価格を上昇させ、利回り低下を促す狙いです。

 Q 3月末になぜ指し値オペを実施したの?

 A 日銀は3月28日に2回の指し値オペを実施しました。長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが、日銀の許容する変動幅の上限である「0・25%程度」に一時達したためです。新発10年物国債を0・25%の利回りですべて買い取り、金利を抑制する狙いでした。

 ところが利回りがなかなか下がらなかったため、日銀は同日午後、3月29日から31日までの複数日にわたって国債の無制限購入を行う連続指し値オペの実施を初めて通知しました。

 Q 日銀の政策は円安と関係があるの?

 A 米国は物価を抑制するために利上げを行い、金融を引き締める姿勢です。ところが日銀は金融緩和を続けて金利を抑制する姿勢のため、利回りの低い円を売ってドルを買う動きが強まっているといわれています。円安によって輸入物価が上がり、物価上昇に拍車がかかる恐れがあります。

 (2022・4・10)


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