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2022年3月24日(木)

検査なし入国昨年9月公表

米軍文書 穀田氏「政府説明矛盾」

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(写真)質問する穀田恵二議員=23日、衆院外務委

 新型コロナウイルス感染をめぐり、在日米軍司令部が昨年9月3日から出国前検査を免除していた問題で、在日米軍のラップ司令官が出国前・入国直後のいずれの検査も義務付けていない命令書を同日付で発出し、公表していたことが判明しました。日本共産党の穀田恵二議員が23日の衆院外務委員会で明らかにしました。出国前検査の免除をめぐっては、在日米軍司令部は本紙日曜版などの取材に対して、「昨年9月時点で日本側に通知した」と回答。一方、政府は免除を確認したのは昨年12月24日だと繰り返しています。

 穀田氏は、在日米軍司令官が昨年9月3日に発出した「軍公衆衛生保護令」と題する命令書には、米軍関係者に「ワクチン接種者の米軍施設内の行動制限」、「日本到着後5日目以降の抗原またはPCR検査の実施」とされているだけで、「出国前検査も入国直後の検査も義務付けられていない」と指摘。命令書は9月3日以降、在日米軍ホームページで公表されており、穀田氏は「昨年12月24日まで(命令書の)存在を知らなかった」ということは「あり得ない」と追及しました。

 さらに穀田氏は、命令書の「付属書」として添付された外務省北米局の川埜周日米地位協定室長の書簡を提示。同書簡では「公共交通機関の使用禁止」と「日本到着後14日間の行動制限」のみを入国の条件としており、米軍が出国前検査を免除する根拠とされた可能性を指摘し、事実関係の調査を求めました。林芳正外相は「どういう文書なのか確認したい」と述べました。


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