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2022年3月13日(日)

きょうの潮流

 またも下から2番目でした。国際女性デーにあわせて英エコノミスト誌が発表する「女性の働きやすさランキング」。主要29カ国中、日本は28位。最下位の韓国とともに6年連続でワースト2位にとどまっています▼男女の賃金や教育格差、管理職の割合など10の指標をもとにしたものでこんな恥ずかしい指摘も受けていました。「いまだに女性が家庭と仕事のどちらかを選ばなければならない状況が続いている」▼上位は例年通り北欧諸国が占めました。そのうちの一つが世界一男女格差の少ない国といわれるアイスランド。そこの先進事例に学び、職場におけるジェンダー平等の実現を国会で求めたのが共産党の小池晃議員でした▼2年前の参院予算委。小池議員は、日本の深刻な男女賃金格差をただす第一歩として、状況をつかみ開示することを企業に義務づけるべきだと迫りました。アイスランドが男女に同額の賃金を支払っている証明を雇用主に義務づけたことを紹介して▼それ以来、党の国会議員団はこの問題を一貫してとりあげ、格差が隠されず「見える化」する方向に政府を動かしています。平均賃金でみれば生涯1億円の男女格差。その是正はジェンダー平等の社会を築く土台にもなると▼国際比較のデータから日本社会を見渡す本田由紀・東大教授は、際立つ事柄の一つがジェンダー面の不平等だといいます。そして手厳しく。「古い日本」が凝縮されているような自民党が政権に君臨するかぎり、この病巣は腐臭を放ち続ける。


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