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2022年3月6日(日)

まん延防止延長

高齢者救う対策尽くせ 田村氏求める

参院議運委

写真

(写真)質問する田村智子議員=4日、参院議運委

 参院議院運営委員会は4日、まん延防止等重点措置期間延長にあたり、政府から報告を受け、質疑を行い、日本共産党からは田村智子議員が質問しました。

 田村氏は、「コロナ感染で死亡した人の数が昨年夏を超える状態が続いている」と指摘。厚生労働省は高齢者施設でのクラスター感染防止のために、従業員等に原則週1回の定期検査を要請する一方で、大阪府や愛知県はともに2週に1回だけで、しかも愛知県では最大4回への制限まで行っていると指摘し、「これでクラスター感染を抑えられるのか」とただしました。

 山際大志郎経済再生担当相は「検査回数を増やす方向に、できることはやりたい」と答弁。田村氏は、オミクロン株は感染者が別の人にうつすまでの世代時間は2日と短く、頻回検査が必要だと強調しました。

 そのうえで田村氏は、大阪府の自宅療養者6万6570人のうち、社会福祉施設等での療養者数はゼロで、埼玉県、千葉県、京都府、兵庫県でもゼロだとして、「これで高齢者施設の状態が把握できるのか」と指摘。入院できない高齢者の実態把握を求めました。

 山際担当相は「改善が必要なのはその通りだ」と答弁。田村氏は「まん延防止等重点措置が解除できるかどうかは、高齢者の感染、重症化、死亡者をどう抑えていくかが問われる。実態を見て有効な対策を」と求めました。


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