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2022年2月23日(水)

沖縄・石垣市長選

トイタ候補に期待

4氏談話

 現職との一騎打ちの沖縄県石垣市長選(27日投票)で、同市長選史上初の保守・革新を超えた市民共同の候補、トイタ芳行氏(52)に幅広い市民の期待が広がっています。4氏の談話を紹介します。


自然を守る市長に

「アンパルの自然を守る会」共同代表 島村賢正さん(71)

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 「アンパルの自然を守る会」は名蔵(なぐら)アンパルがラムサール条約の登録湿地となったことをきっかけに発足し、子どもたちのための観察会などを行っています。アンパルは、マングローブ林や干潟などが広がり、特別天然記念物のカンムリワシをはじめ多様な動植物の宝庫です。その生き物を歌い込んだ民謡もあり、石垣・八重山の人の心の故郷です。

 しかし、現市長が公約する周辺でのゴルフ場付きリゾート建設の計画で地下水の枯渇や汚染などの恐れがあります。郷土の文化を破壊し、人の心を壊す行為で許せません。

 建設事業者による環境影響評価(アセスメント)は非常にずさんですが、現市長は環境調査を全然やっていません。トイタ候補は、今回のリゾート開発に対する市独自の環境調査機関設置を公約しています。

 トイタ候補の石垣を思う気持ちは私たちと一緒だと思います。アンパルの自然を守る会とも政策協定を結んでいます。市長になってほしい。


給食費無償化ぜひ

小学生2人を育てる通﨑彩子さん(49)

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 石垣市に移住して20年、働きながら小学1年と2年の子ども2人を育てています。

 学校給食費は2人で月約8000円、年間約10万円もかかります。栄養を考えた給食には感謝していますが、給食費は負担に感じています。トイタさんが掲げる学校給食費の完全無償化(与那国町、宮古島市は実施)が実現すれば、とても助かります。その分を習い事などに回せます。

 参観日に小学校の狭い和式トイレを使いました。(学校トイレの洋式化率は県内11市で最低の49%。100%にと公約する)トイタさんの政策に大賛成です。下は女の子なので洋式だと安心です。

 子どもはサッカーと空手をしています。離島なので、遠征は飛行機代や宿泊費などの派遣費の負担が大きい。トイタさんは航空運賃(離島割)と派遣費の助成の拡充を掲げており、心強いです。

 子どもたちの遊び場や公園が少ないので、遊び場と公園を整備すると約束するトイタさんに期待しています。


危険な島 残さない

農家・川原公民館前館長 具志堅正さん(60)

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 陸上自衛隊ミサイル基地の建設・配備に強く反対している現場周辺4地区の一つ、川原地区でパイナップルなどを育てています。私の親世代が大変な思いをしてジャングルを切り開いた土地です。

 現場の近くは、島の飲料水や農業用水の水源地で、水が汚染されれば農作物に影響が出て取り返しがつきません。しかし、市政や防衛省に環境影響評価(アセスメント)を何度要請してもまったく受け入れられません。現市長は市民が求めた基地配備・建設の賛否を問う住民投票も実施していません。

 先島諸島で基地強化が加速しています。有事になれば石垣も標的になります。基地ができれば本当に危険な島になります。それだけは子や孫の世代に残したくない。その思いが私の活動の原点です。

 川原地区住民とトイタ候補の話し合いでは、トイタ候補の、市民の側に立つ覚悟が見えました。保革の共闘でトイタ候補が市長になれば対話の島になります。応援しています。


住民投票実施必ず

署名集めた宮良麻奈美さん(29)

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 ミサイル基地配備問題に関心を持ったのは前回の市長選のときです。大学卒業後に東京で数年働き、帰郷したばかりでした。

 その後、住民投票の実施を求め、署名活動などをしてきました。有権者の3分の1を超える署名を集めることができましたが、住民投票は実施されていません。悔しく、焦りの気持ちもあります。

 出馬を決意したトイタさんから「住民投票について話を聞きたい」と連絡があり、若い仲間と1時間ほど話をしました。トイタさんは「住民投票を実施し、結果を尊重する」と言ってくれました。

 トイタさんは17日の総決起大会で「私はみなさんのおかげで、みなさんとともに進化した」と話しました。

 私たちは保守、革新などの立場の違いを乗り越えてトイタさんを応援しています。住民投票に向け、「対立ではなく投票を」と訴えてきたことが、保革共闘という新たな形につながり、時代は進んでいると感じます。トイタさんに期待しています。


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