しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年2月19日(土)

発熱外来不足が深刻

衆院議運委 塩川氏、支援求める

 衆参両院の議院運営委員会は18日、まん延防止等重点措置の期間延長にあたって、政府から報告を受け、質疑を行いました。日本共産党からは塩川鉄也衆院議員、倉林明子参院議員が質問しました。

 塩川氏は、無料PCR検査で陽性が出ても保健所への電話がつながらず感染者と認定されていないケースや、大阪で新規感染者の登録に大幅な遅れが生じている実態をあげて、「感染実態が正確に把握できていないのではないか」と質問。山際大志郎経済再生担当相は「百点満点だとは思っていない。穴があるものと反省し、なくさないといけない」と答弁しました。

 塩川氏は、首都圏の医療機関で発熱外来に平日80人、休日明けは百数十人の患者が殺到するなど、診察を断らざるを得ない事態だと述べ、「発熱外来が足りていない」と指摘。「政府は増やすとしているが、いくつ増やすのか」と迫りました。

 「できるだけ増やすとしかいいようがない。発熱外来を増やしても、集中しているところが分散するわけではない」とする山際担当相に対し、塩川氏は「(患者を)分散するために、増やすことが重要だ」と批判しました。

 そのうえで、一昨年秋に開始した発熱外来診療体制確保補助金で3万1千カ所から、診療報酬の特例加算に切り替え後の1年で4千カ所しか増えていないとして、「発熱外来補助金を復活して、地域の医療機関の参加を増やせるように支援するべきだ」と要求。山際担当相は「今の体制で増やせるものを増やしていく」としか述べませんでした。


pageup