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2022年2月12日(土)

歴史に学び憲法生かそう

東京 「建国記念の日」反対で集会

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(写真)「建国記念の日」に反対して開かれた2・11集会で講演する渡辺治氏=11日、東京都内

 歴史に学び憲法を守り生かそうと「建国記念の日」に反対する集会が11日、東京都内で開かれました(オンライン併用)。主催は歴史研究団体などでつくる「2・11連絡会」です。

 鈴木敏夫・子どもと教科書全国ネット21事務局長と、渡辺治・一橋大学名誉教授が講演しました。

 鈴木氏は、中学・高校教科書の「従軍慰安婦」や「強制連行」などの記述について、2021年に政府が教科書会社に圧力をかけ「訂正申請」させた経過と実態を報告。次の検定を待たずに記述を訂正させたことで「教科書攻撃は新たな段階に入った」とし、「戦前の国定教科書に近くなっていく」と警鐘を鳴らしました。

 渡辺氏は、国会の政党配置の変化と、バイデン政権による「日米軍事同盟強化」の圧力のもと、「敵基地攻撃能力」保有を積極的に検討し、自衛隊を明記した9条改憲を狙う岸田政権の策動の加速化を指摘しました。今まで以上に立憲野党を励ます市民運動の力が重要になっていると強調し、「敵基地攻撃能力」保有は「戦争への道」であることを広く訴えていくことなどを提起。「共闘をめぐる逆流やジグザグは必ず起きるが、憲法破壊の政治を止めるには、共闘の道以外にはない」と述べ、参院選で改憲勢力3分の2を阻止しようと訴えました。

 首都圏青年ユニオンの原田仁希(にき)委員長が、コロナ禍の非正規労働者の実態と運動について、新日本婦人の会の平野恵美子国際部長がジェンダー平等への流れと日本の妨害勢力とのたたかいについて、それぞれ報告。誠実な歴史認識の向こうにアジアと世界の平和を見据え、憲法の理念が生きる社会をつくりだそうと呼びかける集会アピールを採択しました。


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