2022年1月27日(木)

憲法生かす政治　今こそ

今期初の定例国会行動

（写真）「軍事費を削って、コロナ対策にまわせ！」とこぶしを上げる人たち＝26日、衆院第２議員会館前

　通常国会で来年度予算の審議が本格化する２６日、衆院第２議員会館前で今国会初となる定例国会行動が取り組まれました。まともなコロナ対策はせず、改憲議論に前のめりの岸田政権を批判し、「軍事費を削って、コロナ対策にまわせ！」とこぶしをあげました。

　あいさつした国民大運動実行委員会の小畑雅子代表世話人（全労連議長）は、全国でコロナ感染が急増し、医療体制も逼迫（ひっぱく）しているが「科学的な知見や諸外国の経験に学んで、しっかりと準備していれば、この事態は防げたはずです。政府の責任は大きい」と指摘。岸田首相は「国民の命とくらしを守る」と言いながら、「敵基地攻撃能力の保有」に向けた議論や改憲論議を進めていると批判。「憲法を政治に生かせと声をあげましょう」と語りました。

　全日本民医連の久保田直生常駐理事は、コロナ禍で困窮する地域の実態を紹介。「貯蓄が底をついた」など、深刻な状況が広がっていると告発し、「政治は、国民の命を守ることに全力を」と語りました。

　国土交通労働組合の笛田保之副委員長は、国交省の統計不正問題について、真相究明を求めるとともに、背景に政府が進めてきた公務員の定員削減があると指摘。「行政のゆがみを正し、職場で労働組合を大きくしたい」と語りました。

　日本共産党の山添拓参院議員が国会情勢を報告し、改憲をあおる動きを批判、「今こそ憲法を守り生かす政治を」と訴えました。

　主催は国民大運動実行委員会、安保破棄中央実行委員会、中央社会保障推進協議会です。