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2021年12月25日(土)

きょうの潮流

 クリスマスケーキを買おうと立ち寄った店で、思わず立ち尽くしました。あまおう苺(いちご)のホールケーキ(6号)が6800円。別の店ではショートケーキが700円台。小麦粉などの原材料の値上げが一因です▼年明けからも、パン、食用油、マヨネーズなど値上げが続きます。特に小麦は国内需要の9割を輸入に頼ってきた自民党政治のツケが、今、こんなところに出ています▼コロナ・パンデミック(世界的大流行)の影響もあって物価高がすさまじい。11月の消費者物価指数は前年同月比で3カ月連続上昇。ネット上には「給料は簡単に上がらないのに物価は簡単に上がる。消費税は廃止して」の悲鳴が。日本人の賃金は、この30年、ほとんど上がっていないので当然の声でしょう▼モノ不足も深刻です。先日のNHK番組で、工作機械メーカーで部品が足りず、未完成のままの製品が映し出されていました。部品を納めている会社の社長は「コロナで東南アジアがロックダウンしている。単価の安いものは東南アジアで作っているから、それが全然間に合わない」と。こちらは産業空洞化のツケか▼しかし対策も方向性を誤れば、傷は深まります。岸田政権は、世界最大手の台湾の半導体製造企業誘致に4000億円もの補助金をつぎ込む計画です。その額、中小企業対策費の2倍以上とも▼岸田内閣の「新しい資本主義」。それが従来の政治への反省もないまま特定の外資・大企業に巨額の税金をばらまくことだとしたら、国民は浮かばれません。


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