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2021年11月12日(金)

宅配個人事業主守る法規制ぜひ

大手業者と国に要請

建交労軽貨物ユニオン

写真

(写真)軽貨物業で働くフリーランスの就労実態について報告する建交労軽貨物ユニオン=11日、厚生労働省

 建交労軽貨物ユニオンは11日、コロナ禍による宅配需要増で、宅配・軽貨物フリーランス(個人事業主)が急増し、一方的な運賃引き下げや運賃未払いなどの問題を受け、ヤマト運輸や佐川急便など大手宅配業者と国土交通、厚生労働、経済産業各省に要請し、会見しました。

 要請では、公正取引ルールの確立、拘束・連続運転時間の規制、社会保障や就労環境・労働時間について、労働者と同じような法規制を求めました。

 建交労軽貨物ユニオンの高橋英晴代表は「コロナによる宅配の増加で軽貨物運送の委託化が増えている。フリーランスで働いている人たちは保険もなく、車のガソリン代もかかる。労働者として扱われていない」と指摘。「40代以上の働き手が増えている。不利な労働条件が強いられ、長時間労働をさせられ、補償は何一つなく不安を抱えている人たちが多くいる。将来にわたって生活できる仕組みをつくってほしい」と訴えました。

 組合員が「置き配の仕組みが導入されてから、配送システムが変わり現場はそれに翻弄(ほんろう)されている。現場で働いているドライバーの意見に耳を傾けてもらえない」「朝6時から出勤して荷物の仕分けをし、9時には出発。遅いと夜10時まで働かされる」「ガソリンの価格高騰で単価が上がっている。このままでは経費倒れでダメになってしまう」などの声が上がりました。


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