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2021年11月3日(水)

COP26inグラスゴー

「私たちの島は浸水している」

島しょ国から切実な訴え

 【グラスゴー=桑野白馬】首脳級会合では、温暖化の悪影響をもっとも受ける島しょ国や途上国の首脳が同会議にかける切実な思いを訴えました。

 アフリカ東部インド洋の島しょ国セーシェルのラムカラワン大統領は、気候変動の影響で「すでに生き残りがかかっている。海面上昇に恐怖を感じる。すべての経済活動を失ってしまう」と自国の窮状を紹介。「メッセージは単純だ、すぐに動かなければいけない。みんな同じボートに乗って、地球を守るたたかいをしているのだから」と訴えました。

 南アジア・バングラデシュのハシナ首相は、自国の温室効果ガス排出量が世界の0・47%にとどまる一方で、温暖化の影響を最も受けている、ぜい弱な国だと発言。今後20年間で「太陽光発電を中心に再生可能エネルギー比率の40%達成を目指している」と目標を掲げました。ハシナ氏は、過去7年で気候変動関連の支出は倍増したとして、自国の資源だけでは気候変動の影響に対処できないと強調。先進国が約束した途上国への支援資金目標の達成や、気候変動による損失と被害に対し、世界規模での責任分担を求めました。

 「私たちの島は、ゆっくりと少しずつ浸水している」と訴えたインド洋の島しょ国モルディブのソーリフ大統領は「私たちの声に耳を傾けてもらうためには、一体何が必要なのか」と発言し、先進国の姿勢を問いました。


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