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2021年10月30日(土)

きょうの潮流

 米国には、男女の賃金格差を可視化する日があります。「イコール・ペイ・デー(同じ賃金を手にする日)」。10月21日は中南米系女性のイコール・ペイ・デーでした。男性(白人)が1年間で稼ぐ額を得るには、1月1日を起点にフルタイムで働き1年間と翌年の10月21日までかかるという計算です▼男性1ドルに対し、平均的な女性の稼ぎは82セント。そして中南米系女性では57セントです。多くはケア労働や小売業で働き、社会を支えている人々。しかし低賃金に置かれ、大卒者であっても昇給などで差別があります。コロナ禍で真っ先に解雇されたのも中南米系でした▼今年のこの日、女性たちはオンライン集会やツイッターデモで「もっと賃金をよこせ」と声をあげました。同一賃金法(1963年)の施行から半世紀以上。いまだに続く賃金格差に「もう待てない」と▼女性たちの声は政治を動かしています。米下院では男女賃金格差を許す法の抜け穴を防ぐ「給料公平法案」が4月に可決。上院では共和党の抵抗が続きますが、バイデン米大統領は「私の政権は格差是正に取り組む」(21日)と表明しています▼日本の賃金格差も大問題です。女性は正社員でも賃金は男性の7割。働く女性の56%が非正規雇用で使い捨てに。生涯賃金の差は1億円近くにも▼この賃金格差に対し国連から縮小する取り組みの強化を勧告されても、放置してきた自公政権。彼らを退場させ、だれもが生きやすいジェンダー平等社会を実現したい。衆院選への熱い思いです。


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