しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年10月29日(金)

安倍氏「五輪やってよかった」

感染爆発・医療崩壊 どこ吹く風

 コロナ失政で多くの人命を損なってきた自公政権―。自民、公明の両党は最後までその「反省」を口にしません。岸田文雄首相は、「未来選択選挙」と言いますが、反省なくして未来はありません。

 「無反省」どころか死者を冒涜(ぼうとく)するような責任逃れの発言が自民党幹部から飛び出しています。安倍晋三元首相は28日、都内の演説で「第5波は抑え込んだ。共産党や立憲民主党は『オリンピックをやったら9、10月は(コロナが)蔓延(まんえん)して大変になる』といっていたが、オリンピックをやってよかった」と発言しました。

 7月末から8月にかけて医療者が「地獄」と呼んだ感染爆発と医療崩壊の事実を無かったものとする異常な発言です。

 7月―デルタ株感染拡大の中、政府は緊急事態宣言下で五輪開催を強行。人流抑制に失敗し感染爆発が起こりました。「病床確保」を怠り13万5千人の患者が自宅放置され、8月は250人がなんの医療も受けられず命を落とす大惨害をもたらしました。今も後遺症に苦しむ多くの人がいます。

 惨害をもたらした最大の失政がPCR検査を抑制してきたことです。コロナに特徴的な無症状感染者を早期に発見・保護しウイルスを封じ込めていく戦略こそ必要です。岸田首相は選挙に入り「無料検査所の設置」など「検査体制」を口にするも「検査戦略」はありません。

コロナ失政に無反省

 ひっ迫する保健所体制の拡充も怠ったまま。公的病院の統廃合計画に加え、新たに20万の急性期病床削減を計画する異常さです。

 自粛への十分な補償を行わず、困窮への支援も一度きりなど、経済も国民生活も傷み続けています。

 与党は選挙になって「支援」を打ちだしますが、野党と国民が求めてきたものばかり。国会も開かず無視してきたのは自公です。これ以上、自公に国民の命と暮らしを任せることはできません。

 市民と野党の共闘は「共通政策」で「科学的知見に基づく新型コロナウイルス対策の強化」を打ち出し、従来の医療費削減政策の転換を求めています。

 日本共産党は「医療・公衆衛生 再生強化プログラム」を提案し、中長期の展望で医療・保健所体制の強化を提起しています。

■自公政治の無為無策・逆行のコロナ対策

▶PCR検査の抑制

▶自粛への十分な補償なし・支援も一度きり

▶「Go To」キャンペーンに固執

▶医療機関への減収補てん拒否

▶東京五輪・パラリンピック開催強行

▶病床確保怠る

▶「自宅療養原則」の方針撤回せず

▶急性期病床20万床削減を新たに計画


pageup