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2021年10月28日(木)

きょうの潮流

 9年前に安倍内閣が発足したときの新聞をひっくり返していたら、こんな記事をみつけました。以前、突然の政権なげだしで批判にさらされた安倍首相は自戒を込めてノートをつけていたと▼気づいた反省点や教訓などをその都度書きとめ、折に触れて読み返していたそうです。のちにそれが政権安定の要因の一つになっていると認めたように、ノートにつづったことが数々の悪政の礎となったかもしれません▼そこまで、まねるのか。いままた岸田首相が演説でノートをふりかざしています。国民の声を書きとめてあるといいますが、中身は不明。ノートを使った演出も安倍首相の懐刀といわれた秘書官からのアドバイスだとされています▼どこまでも二番煎じ。それもそのはずです。安倍自公政権下で最も長く外相を務め、これまでの政治にどっぷりつかってきた人物。転換する気などさらさらないでしょう▼相手は盛んに選挙の争点を体制選択にすりかえています。自由と民主主義を壊してきた側がそれを守るとはよくいえたものですが、いま対話が弾むのはコロナであり、異常気象であり、ジェンダーや平和のこと。まさに、自分たちの命と生活がかかっている問題だからです▼「コロナ禍で改めて痛感した。どんな政治家を選ぶかが、どれほど人の命を左右するか」。フォト・ジャーナリストの安田菜津紀さんが発信しています。それを実際の投票にどうつなげていくか。その先に、模倣のくり返しではない本当の政権交代がみえてきます。


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