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2021年10月17日(日)

きょうの潮流

 15歳の私は、どんな未来を見ることができたのか。女の子には未来は小さな穴の先にぼんやりとしか存在していなかった。女性であることの厳しさ。私は78年の時間をかけてそれをいやというほど味わってきた▼弁護士の角田(つのだ)由紀子さんが本紙で語っていました。15にして身に染みた女性に対する敵意とおとしめる態度。抑圧する力との絶えないたたかい。性による不平等は、おとなの問題だけではないと▼電車に乗る、道を歩く。そんな当たり前の日常が性暴力の危険にさらされている。それを政治が無視し、軽んじていいのか。国会の代表質問で共産党の小池晃議員が本気で痴漢対策にとりくめと政府に迫りました▼最も身近な性暴力で深刻な性犯罪を、政治の責任で根絶しなければならない。小池議員の訴えに反響は続々と。自分も高校生のときに道で、社会人になってからも電車で痴漢にあったという、つらい体験を打ち明ける女性も▼公共の空間で体を触られた、体を押し付けられた女性は7割にのぼるとの調査。通学中、毎日のように被害にあうという中・高校生の声。本気の痴漢対策を要望し署名活動している日本若者協議会は、実態調査をはじめ具体的な対策の実施を国に求めています▼高校生や大学生たちが始めた署名にはこれまでに3万人近くが賛同。連帯する若者が社会を動かしています。いまやジェンダー平等は政治の一大争点に。角田さんは希望を込めます。15歳の私とは違う時代へ、たしかな未来が指し示されることを。


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