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2021年10月15日(金)

日本共産党国会議員団総会

志位委員長あいさつ

 日本共産党の志位和夫委員長が14日の党国会議員団総会で行った衆院解散にあたってのあいさつは次のとおりです。


写真

(写真)党国会議員団総会であいさつする志位和夫委員長=14日、衆院第2議員会館

 本日、衆議院が解散されます。いよいよ総選挙です。まず全国のみなさんと心を一つに、この選挙で必ず躍進をかちとる決意をみんなで固め合いたいと思います。(「よし」の声、大きな拍手)

安倍・菅政治への反省がない岸田自公政権――政治を変えるには政権交代が必要

 この総選挙で問われているのは、自公政権をこれからも続けるのか、それとも自公政権はもう終わりにして、国民の声が生きる新しい政権をつくるのか。まさに政権が問われる選挙になります。

 この間、自公政権の表紙が岸田政権に替わりました。新政権に期待ができるでしょうか。わが党は、衆参の代表質問で国政の基本問題について、新首相の姿勢をただしました。新首相の答弁の特徴は、一言で言って、これまでの政治への反省がまったくないということではなかったでしょうか。

 森友疑惑をはじめとする国政私物化疑惑について、反省が一切ない。コロナ対応に失敗して医療崩壊を起こし、多くの人々の命を損なったことについても、反省の言葉がない。「アベノミクス」で貧困と格差をひどくしたことについても、反省がない。反省がないところからは、新しいものは決して生まれてきません。

 結局、安倍・菅政治が表紙だけ替えて続くということにほかならないのではないでしょうか。日本の政治を変えるには、自公政治そのものを終わりにする政権交代が必要ではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)

日本共産党は党の歴史で初めて政権交代に挑戦――最大の推進力は共産党の躍進

 今度の総選挙で、日本共産党は、99年の党の歴史で初めて、多くの国民のみなさん、他の野党のみなさんと力あわせて政権交代を実現し、国民の声が生きる新しい政権をつくるために全力をあげて頑張ります。そして、その最大の推進力になるのは、わが日本共産党の躍進です。比例代表で850万票、15%以上を必ず獲得し、大躍進を勝ち取ろうではありませんか。(大きな拍手)

共通政策、政権協力、選挙協力――本気の共闘の態勢がつくられた

 解散にあたって大変に重要なことは、総選挙をたたかう本気の共闘の態勢がつくられたということであります。

 わが党は、本気の共闘で選挙に勝つためには、三つが必要だと言ってまいりました。すなわち、共通政策、政権協力、選挙協力――この三つで前向きの合意が必要だということを言ってまいりました。

 この点で、まず共通政策という点では、9月8日に野党共通政策の合意が確認され、自公政治を根本から変える政策的な方向が明確になりました。

 続いて、政権協力については、9月30日に日本共産党と立憲民主党の党首会談において、政権協力の画期的な合意が確認をされました。

 そして選挙協力については、昨日、日本共産党と立憲民主党との候補者の一本化の合意が確認されました。すでに小池(晃)書記局長が昨日の会見でその内容については詳しく説明しておりますが、一本化すれば勝ちぬける選挙区を、相談しながら最大限一本化する努力を重ねてきました。その結果として、一本化すべき選挙区については、基本的に一本化することができたということは本当に重要なことであります。(拍手)

 これまで全力で奮闘し、今回取り下げる決断をされた小選挙区候補者と地元党組織、後援会員、サポーターのみなさんに、私は心からの敬意と感謝と連帯のあいさつを送りたいと思います。(拍手)

 同時に、小選挙区の立候補を取り下げた立憲民主党のみなさんにも、同じような敬意と感謝と連帯のあいさつを送りたいと思います。(拍手)

 一本化の協議にあたっては、何としても政権交代を実現する大局に立って判断をいたしました。同時に、政権協力の合意が得られたという土台に立って判断をいたしました。政権協力の合意を確認した立憲民主党との党首会談で、私は、「枝野(幸男)代表の決断に敬意を表する」と表明しました。立憲民主党も大きな決断をした。ならば、わが党も決断でこたえなければならない。それが共闘というものではないでしょうか。

 こういう立場で、今回の合意が達成されたということを、みなさんに報告したいと思いますし、一本化したところでは、最大限の協力を追求して、自民、公明とその補完勢力をすべてで打ち破って、すべてで勝利する、こういう構えで頑張りぬこうではありませんか。(拍手)

政権交代を始めよう――日本の前途は日本共産党の躍進にかかっている

 本気の共闘の態勢がつくられました。政権交代を始めていこうではありませんか。自公政治を終わりにして、新しい政権――野党連合政権をつくるために全力をあげたいと思います。

 そのためにも、比例代表で、ブレずに、誠実に、共闘発展のために力をつくしてきた日本共産党を躍進させることがどうしても必要です。新しい政権ができたときのことを考えましても、新政権が、国民の期待にこたえて共通政策を実行するために、揺るがず前進していく、いろいろな妨害をはねのけて、揺るがず前進していくためには、強大な日本共産党国会議員団がどうしても必要であります。

 日本の前途は日本共産党の躍進にかかっています。そのことをお互いに肝に銘じて頑張りぬいて、必ず勝利をかちとりましょう。つぎの両院議員団総会をやるときには、たくさんの新しい仲間とともに、この総会がもてますことを心から願い、そのために奮闘することを固く誓いあって、ごあいさつといたします。ともに頑張りましょう。(「よし」の声、大きな拍手)


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