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2021年10月15日(金)

きょうの潮流

 作家の綿矢りささんがコロナ禍の日記を『あのころなにしてた?』にまとめています。変わる日常、不安で憂うつな日々。へその緒が切れたような喪失感。そして我慢から慣れ、あきらめへと揺れ動く心▼小説家らしく自身の内面にふみこみながら、この異常時に自分なりの答えを出そうともがく姿がつづられています。それは、この2年、ちがう世界に身を置いた者の多くが共有できる感覚でもあるでしょう▼コロナ禍の記録は深刻な状況も映してきました。国内の感染者は170万人超、犠牲者は1万8千人をこえました。仕事を奪われ、格差と貧困はひろがり、女性や若者、子どもたちがSOSをあげる。これまで置き去りにされてきたことがいっそうあらわに▼なによりも危機を通して失ったのは、政府への信用と信頼です。GoToやオリパラの強行をはじめ感染爆発や医療崩壊を引き起こし失政と無反省を重ねました。その罪の重さは助けを求めながら命を落としていった無念の叫びにはっきりと▼「なにより、いのち。LIFE」。共産党が掲げた新しい旗印です。この党となら政治を変えられる気がする。私たちのいのちのため、生活のため、人生のために。そんな思いを込めて、サポーターの協力を得ながらつくりました▼衆院が解散され、いよいよ4年ぶりの総選挙がたたかわれます。標語とともに多彩な人の姿を旗印に映したのは、さまざまな声を集め政治に届けたいとの思いから。力を合わせ、希望の政治を実現するために。


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