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2021年9月25日(土)

21総選挙激戦

野党共闘 扇の要

京都1区 こくた恵二 現

保守層からも「今度こそ」と期待

 衆院京都1区(京都市北区、上京区、中京区、下京区、南区)は、自民党のベテラン現職が引退を表明するもと、日本共産党の、こくた恵二予定候補(党国対委員長、近畿比例重複)に保守層からも「今度は、1区から、こくたさん」と期待の声がかかる情勢となっています。(前田美咲)


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(写真)支援者とグータッチするこくた恵二予定候補(左)=20日、京都市上京区

 こくた氏は、コロナ危機のなか“選挙の顔”選びに踊る自民党を「国民の苦しみそっちのけだ」と批判。4野党と市民連合が合意した共通政策や、野党が共同提出した今年度予算の組み替え案に触れ、「政権交代すれば暮らしと生業(なりわい)は確実によくなる。命がかかった選挙だ。今度こそ京都1区で勝たなければならない」と力を込めます。

自維と対決

 小池晃書記局長は1区内での街頭演説(18日)で、「こくたさんは野党をつなぐ扇の要だ。“ミスター野党共闘”を何としても1区から国会へ送り、比例で共産党を伸ばし、政権交代を実現しよう」と訴えました。

 選挙戦は、こくた氏と自民新人、日本維新の会新人の3氏のたたかいとなる見込みです。立憲民主党と国民民主党に現在のところ候補者擁立の動きはなく、こくた氏は「事実上の野党統一候補」(市民連合・山口二郎法政大学教授)という期待が寄せられています。

 8月に共産党京都府委員会を訪問した中村喜四郎衆院議員をはじめ、立憲民主党の国会議員からも続々と激励のメッセージが寄せられています。

 自民党は9月に入り、府議、市議が新人候補の宣伝カーを走らせ、新人候補と現職、参院議員の3連ポスターを一気に張り出すなど、組織的な動きを強化しています。10万人といわれる後援会員を擁する現職は、新人候補を伴って各種団体、商店街回りに奔走。“共産党に議席は渡さない”と必死です。

 維新も、同党副代表の大阪府知事と新人候補の対談ビラを新聞折り込みし、他地域から地方議員が応援に入るなどして宣伝に力を入れています。

9期の実績

 共産党支部・後援会は、9期28年の実績と知名度をもち、国会や全国での野党共闘の前進に力を尽くしてきた、こくた氏を「小選挙区で押し上げる絶好で最大のチャンスだ」と意気込みます。府全体で30万、1区で6万の比例票を獲得し、その基盤を力に、こくた氏の勝利を成し遂げようと奮闘しています。

 党後援会は9月から、行政区ごとに持ち回りで運転手やアナウンサーを配置し、連日午前10時~午後6時まで宣伝カーを運行。各支部は、18、19歳に政策を知らせる「青年はがき」の発送や、小学校区単位で集中日を設けてつじつじで宣伝する「学区作戦」などに取り組んでいます。

 北区の大宮北支部の支部長は「共通政策で野党の旗印が立ち、『政権交代』を訴えやすくなった。こくたさん自身の意気込みも強い。比例躍進、1区での勝利のため、支部もこれまでの枠を超えた活動をしなければ」と決意しています。

 コロナ禍で大きな打撃を受けている中小企業や学生への支援、巨額の税金を投入する北陸新幹線「延伸」計画の中止、京都のまちこわしストップなど、こくた氏に託される願いは多岐にわたります。

 「共産党をちゃんと知ったのは1年前」という会社員の男性(23)=南区=は、ジェンダー不平等や労働環境、気候危機について「今変えなければ、自分や子・孫の人生に影響する」と危機感を燃やし、青年・学生後援会の街頭宣伝に参加します。「共産党は財界との癒着がなく、地域に根差して市民の声を聞いている。野党共闘成功の象徴として、共闘の要のこくたさんを1区でぜひ通したい」


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