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2021年8月28日(土)

比例ブロックの様相

四国(定数6) 女性衆院議員実現へ

党派超え白川さん応援

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(写真)勝手連の人たちと宣伝する白川氏(左から2人目)。その右が武井県議=19日、松山市

 全国で最も少ない定数6の比例四国ブロックで、日本共産党は白川よう子(55)、中根こうさく(40)の両比例予定候補を先頭に今度こそ18年ぶりの議席奪還をと奮闘しています。

 四国比例は自民、公明与党の4議席に対し、野党は2議席。自民党政治と正面から対決する共産党が議席を獲得し、野党が議席を増やすかどうかが最大の焦点です。唯一、比例単独で四国住民の願いを受け止めてきた白川氏は「四国比例の野党共同候補」と期待され、かつてない共同が広がっています。

「勝手連」発足

 愛媛県内では7月、党派を超えて「白川よう子を国会に送る会・えひめ勝手連」が発足しました。政権交代とジェンダー平等の視点を持った女性議員を増やそうと白川氏を応援する新しい動きです。

 2年前の参院選愛媛選挙区では市民と野党の統一候補、永江孝子氏が当選。四国に女性の参院議員が誕生する一方、衆院では小選挙区を含む17人に女性は一人もいません。

 勝手連は8月から毎週、松山市内で宣伝し、初日は永江氏も応援演説。19日には白川氏が参加し、市民らはリレートークで「比例は共産党の白川さんを国会に送ろう」と呼びかけました。呼びかけ人の一人、無所属の武井多佳子県議(60)は「白川さんを国会に送りたい。そのために『比例は共産党』と広げてほしい」と訴えました。

 白川氏の地元、高松市内の3カ所で8日に開かれた党と後援会の決起集会はどこも熱気があふれました。4期14年務めた香川県議を辞し、前回の総選挙から挑んできた白川氏。この前日は愛媛県宇和島市まで片道5時間かけて往復し、その前は徳島県内で活動。4年間、こうした日々を重ねて四国4県の全95市町村を訪ね、住民の声を聞いてきました。

 決起集会で応援演説したAさん(62)は白川氏が昨春、フラワーデモを呼びかけてくれたことに感謝しました。「被害者が参加でき、経験を語ることができる。みんなが経験や勇気を持ち寄って世の中を変えていく。これこそ社会の姿だと思いました」

 白川氏も母への父のDVに苦しんだ生い立ちを演説で語るようになりました。「なかなか話せなかったと聞きました」とAさん。「性暴力もDVも社会全体の問題です。白川さんはよく知っている。だから、この人を国会に送りたい。そして社会によい政治をお返ししたい」と訴えました。

漁師から期待

 中根予定候補は7月、高知県須崎市の漁港で演説し、休憩中の漁師にあいさつしました。漁師の一人は「持続化給付金は1回きり。今の自民党は許せん」。別の漁師は東京都議選での野党の躍進にふれ、「共産党は頑張っとるね。やっぱり野党が共闘することが大事やね」と期待を寄せました。

 四国ブロック責任者の春名直章・高知県委員長は19日の四国の地方議員交流会で「議席奪還の可能性、条件を切り開きつつある。確信を持ってたたかおう」と呼びかけました。四国の党と後援会は28万7000票の得票目標の達成に向け、力をあわせています。


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