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2021年8月21日(土)

コロナ特別委を設置

臨時都議会閉会 補正予算を可決

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(写真)討論に立つ尾崎都議=20日、都議会本会議

 東京都議会第2回臨時会は20日の本会議で、日本共産党が繰り返し求めてきた新型コロナウイルス対策の特別委員会を設置し、コロナ対策の補正予算などを可決して閉会しました。共産党は、1人会派を含めて特別委を構成する独自案を提出しましたが、否決されました。

 また、五輪・パラリンピック特別委の設置も可決。共産党は五輪・パラの検証を明確にする独自案を提出しましたが、否決されました。

 補正予算案について共産党、立憲民主党は「ワクチン接種促進キャンペーン」経費が「若者に問題があるかのような誤ったメッセージとなる恐れがある」として削除する修正案を共同提出しましたが、自民党、都民ファーストの会、公明党などの反対で否決されました。

 採決に先立つ討論で共産党の尾崎あや子都議は、コロナにより自宅で死亡する事例が相次いでいることを示し、小池百合子知事の「自宅もある種、病床のような形でやっていただく」という発言の撤回を要求。あらゆる手段で都民の命を救う体制整備、自粛とセットでの補償で事業者・都民の生活支援強化を求めました。

 また、パラリンピックと学校連携観戦を中止し、コロナ対策に集中するよう主張しました。

共産党・和泉幹事長が談話

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(写真)和泉幹事長

 日本共産党都議団の和泉なおみ幹事長は20日、都議会第2回臨時会閉会にあたって談話を発表しました。要旨を紹介します。

 都議選で共産党と立憲民主党で議会定数の4分の1を超え、地方自治法に基づく議会招集権を得たもとで、当初1日の予定だった臨時会の会期が3日間となり、小池百合子知事への新型コロナ対策質疑を行い、昨年から求めてきたコロナ対策特別委員会が設置されました。

 今後、特別委員会で専門家を招いて参考人質疑など大いに議論し、積極的に提案していきます。

 コロナ感染拡大を招いた小池知事の責任を追及し、対案を示して論戦しました。

 小池知事の「自宅も病床」という発言の撤回を求めましたが、知事はまともに答えず、反省する姿勢を示しませんでした。自宅で感染者が死亡する中で許されるものではありません。

 五輪強行がコロナ感染の要因となったことを否定する知事を批判し、パラリンピック、学校観戦の中止を求めました。

 緊急的医療施設の整備、自宅療養者への24時間見守り体制整備など、命を守る体制整備を提案しました。

 感染抑止のために不可欠なPCR検査などの抜本強化を求めました。

 自粛と補償はセットで行うことを求めた共産党の質問に、知事は「適切に支援する」と答えました。早急な具体化を求めます。

 また、休業要請に応じているかどうかの脅しともとれる調査はやめるべきです。

 9月12日の緊急事態宣言の期限後、新たな補正予算を編成する場合には、第3回臨時会を招集し、審議・議決すべきです。

 共産党都議団は、19議席の力を十二分に生かして、コロナ対策、都民の命と暮らし、営業を守るなど公約実現のために全力をつくします。


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