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2021年8月2日(月)

コロナ禍でも子ども第一に

広島 思い寄せ合い 保育合研終わる

 広島市内で31日から行われていた第53回全国保育団体合同研究集会は1日、現地と全国のリモート合唱団が「青い空は」を合唱して、閉会しました。


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(写真)(左上から時計回りに右、下)閉会集会で「青い空は」を歌うリモート合研合唱団=1日。(その左)来年の第54回保育合研開催予定地、高知からメッセージも

 1日は、保育・子育て講座やシンポジウム、各地から配信したオンライン分科会・交流会が行われました。

 「コロナ禍の保育、大人同士の関係どうつくる?」の講座では、愛知県けやきの木保育園園長の平松知子さんが講演しました。

 「今起きていることを広い視野でとらえよう」と、74万人の女性が休業やシフト減で仕事を失い、共働きでも8%が3分の1以上の収入減になった現状を解説します。

 おとな同士の対話が減り、気持ちのすれ違いが分断をすすめ、「コロナだから仕方がない」と子どもも我慢を重ねていると平松さん。「誰もが幸せになる権利を保障するのが福祉です。今こそやりたい保育を語り、子どものために必要な配置基準の抜本改善を、自治体と国に求めて実現させよう」と呼びかけました。

 閉会集会では、各地の参加者を中継でつなぎました。「全国の参加者とZoomで心もつながりました」(岩手)、「子どもたちの声をよく聞いて、自分も楽しいと感じられる保育をしていきたい」(高知)など、学びを報告しあいました。

 ジャーナリストの安田菜津紀さんが「紛争地、被災地の声から平和を考える」と題して講演。閉会あいさつで全国実行委員長の石川幸枝さんは、対面とオンラインを組み合わせることで、平和な社会を求めるメッセージを広島から全国・海外に届けられたと強調。「保育がある限り、合研は続きます。さらに発展させ、私たちが望む保育制度に前進させよう」と訴えました。

 合研広島実行委員会のオンラインフィールドワークや福島実行委員会企画などは、10日から31日まで録画限定で配信されます。来年の開催予定地は高知県です。


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