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2021年5月26日(水)

保育士賃上げで確保

田村智子氏「公定価格ただせ」

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(写真)質問する田村智子議員=18日、参院内閣委

 日本共産党の田村智子議員は18日の参院内閣委員会で、待機児童対策のカギとなる保育士の確保策にむけて公定価格を見直し、賃金を引き上げるよう求めました。

 田村氏は、保育士の雇用の非正規化が進んだことについて、1998年の規制緩和と公立保育所への直接補助金の廃止が大きな影響をもたらしたと指摘。これ以上の規制緩和は「ますます保育士不足に拍車をかけることになるのではないか」とただしました。厚生労働省の岩井勝弘審議官は「引き続き制度の適切な運用に取り組んでいく」と述べました。

 田村氏は、保育士は以前は公私間格差是正の補助金などもあり、女性の平均賃金を引き上げる存在だったが、いまや平均賃金を下回る職種になってしまったと強調。「保育士の配置人数が少なく、多くの子どもを見なくてはならず、やりがいが奪われる」などの声を紹介し、「まともな公定価格をつけて長時間勤務を解消し、人の配置もすることが保育士不足改善の近道ではないか」と迫りました。

 坂本哲志内閣府特命担当相は「処遇改善のために、必要な財源の確保に努めていきたい」と述べるにとどまりました。

 田村氏は「これ以上遅らせることができない課題だ」と指摘しました。


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