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2021年5月14日(金)

「大阪の医療 総崩れ」

辰巳氏ら調査に民医連訴え

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(写真)大阪民医連の(右から)釘宮、大隅両氏から聞き取りを行う、(左から)石川、西田、辰巳、長岡の各氏=12日、大阪市中央区

 日本共産党の辰巳孝太郎前参院議員・府委員会新型コロナウイルス関連対策本部長、西田さえ子衆院近畿比例予定候補らは12日、大阪市の大阪民主医療機関連合会を訪れ、医療現場の実態や要望などを聞き取りました。

 釘宮隆道事務局長は、断らない医療を誇りとしている民医連の病院でも重症病床への転換が求められてきた中で一般救急、一般医療を制限せざるを得ない状況で、「受け入れ先が見つからず救える命が救えない状況」と報告。2次医療圏を超えて救急受け入れの要請があり、「災害級どころか、大阪の医療は総崩れと言わざるを得ない」と語りました。

 大阪市内の病院では重症者受け入れの機能がない中で中等症対応ベッドに重症者が複数名入院し、緊張感が高い状況が続き、スタッフのメンタル面の問題なども出ていると紹介。府の第3波での緊急事態宣言前倒し解除と重症病床減らしの問題を指摘し、感染が収まっても一定数の重症病床の確保が必要だと述べました。

 また、介護施設では陽性者が施設に留め置かれ、知識が不十分なまま対応させられていることや、自宅待機というが変異株は感染力が強く急激に重症化することから家庭での感染予防や管理は不可能で一刻も早い隔離が必要と指摘。2次医療圏ごとの臨時の病院、在宅の専門チーム、介護職員へのワクチン優先接種などを要望し、「感染しない、広げない、病気やけがをしないよう気を付けてほしい」と訴えました。

 聞き取りには石川多枝府議、長岡ゆりこ大阪市議も参加。民医連から大隅利隆事務局次長が同席しました。


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